課 題 名 | 「機能性甘味料アラビノースの製造技術」 | |||
研 究 者 | (故)檜作 進(鹿児島大学 名誉教授) | |||
所 有 者 | (故)檜作 進(鹿児島大学 名誉教授)、 三和興産株式会社、 日本錬水株式会社 | |||
委託企業 | 三和澱粉工業株式会社 | |||
開 発 費 | 1,457,345,878円 | |||
開発期間 | 平成12年3月~平成15年9月 | |||
評 価 | 本新技術は、トウモロコシ粒の外皮(種皮)の未利用の繊維質を有効利用して、効率よくアラビノースを大量生産する技術である。 本新技術開発では、穀類繊維質に含まれるヘミセルロース中のアラビノースの結合部位を、特定の条件下で酸分解処理により選択性良く切断・遊離する技術を確立した。また、分解の下流の分離精製について、複数のクロマトグラフィー分離カラムを組合せ、糖質混合液を連続的に供給して高濃度アラビノースを分離することができる新規な分離・精製技術を確立した。これら要素工程の技術成果を組合せ、酸分解、脱色・不純物除去、糖分離、濃縮・結晶化の4工程より構成される、連続的製造工程を実現した。原料100トン/月処理の連続製造プラントにより量産を実証した。 アラビノースは、糖尿病の食事療法やその予防のための食事に使用される甘味料など、低カロリー食品用甘味料として今後広く利用が期待される。また、副産物のアラビノキシロオリゴ糖、キシロオリゴ糖なども、水溶性食物繊維として広く利用が期待される。今後のこれらの需要に応える量産技術を確立することができた。 | |||
評 価 者 |
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評 価 日 | 平成16年2月27日 |