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参考

機構報第365号

開発を終了した課題の評価

課題名 「高忠実・高伸長DNA増幅キット」
所有者 セレスター・レキシコ・サイエンシズ株式会社
(独)科学技術振興機構
研究者 元JST・ERATO土居バイオアシンメトリプロジェクト総括責任者 土居洋文
九州大学農学研究院 遺伝子資源工学部門 教授 石野良純
慶応義塾大学先端生命科学研究所 教授 金井昭夫
国立遺伝学研究所 生物資源情報総合センター 平木秀明
委託企業 セレスター・レキシコ・サイエンシズ株式会社
開発費 67,972,772円
開発期間 平成16年1月〜平成18年3月
評価  本新技術は、DNA合成技術(PCR反応)に用いられるDNA合成酵素ならびにアクセサリー蛋白質を改良した、高い複製忠実度と伸長度を合わせ持つDNA増幅系に関するものである。
 本開発では、好熱性古細菌より得られた耐熱性DNA合成酵素が持つ高い複製忠実度を基本とし、その伸長度を向上させるために、DNA合成酵素と複製に関連するアクセサリー蛋白質に対してアミノ酸置換による改良を行った。この蛋白質改良の要となるのが、どの部位のアミノ酸を置換すると機能を改良できるのかを予測する方法であり、蛋白質の持つ有用機能はそのアミノ酸配列の特異性と関連していると仮定することで、効率よく改良体を作成できた。こうして得られた複数のDNA合成酵素およびアクセサリー蛋白質を組み合わせて様々な条件下でDNA合成を行い、最適な組み合わせと条件を決定し、改良蛋白質の量産方法を確立した。
 PCR反応に使用される従来製品は、伸長度は良好だが複製エラーの多いタイプと、複製忠実度は高いが伸長度は短いタイプの2種類があり、用途によって使い分けなければならなかった。本開発品は、両者の長所を兼ね備えたものであり、従来製品に比べて大幅にDNA増幅能力を向上できることから、試薬開発や遺伝子解析等のバイオテクノロジー分野で利用できる。
評価者
科学技術振興審議会 技術移転部会 委託開発評価委員会
委員長   高橋 清
委員井浦 幸雄、石谷 炯、井街 宏、木村 茂行、桐野 豊、小林 健、中川 威雄、西川 寿子、西澤 民夫、増田 善昭、八嶋 建明、吉村 進
評価日 平成18年6月30日