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<参考図>

図2 β2ミクログロブリンのアミロイド線維の原子間力顕微鏡画像と立体構造

図2 β2ミクログロブリンのアミロイド線維の原子間力顕微鏡画像と立体構造

A.原子間力顕微鏡画像:
β2ミクログロブリンから精製した22アミノ酸残基のペプチドは、幅が2ナノメータで長さは数マイクロメータの細長い線維を形成します。これはβ2ミクログロブリンのアミロイド線維の一部分(プロトフィラメント)であると考えられます。
B,C.固体核磁気共鳴を用いて決定した立体構造:
パネルCの構造を4つ積み重ねることによりパネルBの構造ができています。これがさらに上下に延々と積み重なることにより、パネルAに見られる線維構造ができあがります。
D.天然構造でのペプチドの構造:
アミロイドとは異なっています。今回明らかにしたアミロイド構造は、アルツハイマー病やプリオン病で見られるアミロイド線維とも共通することから、アミロイド線維の基本構造であると考えられます。