JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第352号 >用語解説

用語解説

注1)電源:
ここでは直流安定化電源のことで、バッテリーなど使用条件によって変動する電圧を常に一定の電圧に変換して、回路(負荷)に供給する装置で、小形軽量高効率が求められる。

注2)キャパシタ:
コンデンサとも言い、電荷を蓄える素子。通常の電源は、コイルやトランスを用いた磁束によるエネルギー転送で電圧変換を行っている。このために体積・重量がかさみ、更に、発生した磁力線が他の回路に誤動作を起こさせる可能性がある。本方式ではコンデンサに蓄えられた電荷を用いてエネルギー転送を行い、電圧変換している。

注3)ICスイッチ:
集積(IC:Integrated Circuit)化したスイッチ(切換え器)。本方式では、キャパシタ間の接続をスイッチで高速に切り換えることによって電圧変換を行う。スイッチ素子としてはMOSFET(金属酸化物半導体電界効果トランジスタ)を用いる。MOSFETは集積化が容易で他の回路と同一チップ上に形成することができる。

注4)パワー:
携帯電話などの電源と比べると、電力の多い自動車や車両などの電源のこと。