機構報第337号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「浅部地下異常探知システム」 | ||||||
所有者 | 芦田 譲、松岡 俊文、大日本コンサルタント株式会社 | ||||||
研究者 | 京都大学大学院工学研究科 教授 芦田 譲 京都大学大学院工学研究科 教授 松岡 俊文 | ||||||
委託企業 | 大日本コンサルタント株式会社 | ||||||
開発費 | 70,150,915円 | ||||||
開発期間 | 平成15年3月~平成18年3月 | ||||||
評価 |
本新技術は、従来は1物性単独計測しか行われなかった地下探査技術において、電磁波の伝播定数を構成する誘電率(比抵抗)、透磁率、導電率の3要素を3つのセンサーで同時に測定することにより、地下5m程度までに存在する多種多様な地下異常体を高精度に探知する技術に関するものである。 本開発では、3物性の各測定装置として、電磁誘導測定装置、地中レーダ、フラックスゲート磁力計を開発し、それら個別の高性能化を図ると共に、各装置間の相互干渉を極力排除するためのハードウエア及びソフトウエアの開発を行った。その結果、システムとしての取得データの精度が向上し、電磁誘導測定装置、地中レーダ、フラックスゲート磁力計の個別の装置についても実用上必要な測定性能を達成した。 本新技術による浅部地下異常探知システムは、従来よりも広範囲の地質条件下での調査に適用でき、探知能力の向上、低コスト化が可能であることから、道路等公共施設の維持管理や防災などに貢献するものと期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 平成18年6月30日 |