機構報第327号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「カーボンナノチューブ液相合成装置」 | ||||||
所有者 | 独立行政法人 物質・材料研究機構 独立行政法人 科学技術振興機構 | ||||||
研究者 | 独立行政法人 物質・材料研究機構 主席研究員 安藤 寿浩 | ||||||
委託企業 | 株式会社マイクロフェーズ | ||||||
開発費 | 169,982,928円 | ||||||
開発期間 | 平成15年3月~平成18年3月 | ||||||
評価 |
本新技術は、シリコン,金属等の基板をエタノールなどの有機溶液の中で加熱することで、基板表面と溶液間の固液界面をカーボンナノチューブの生成条件に保持することにより、カーボンナノチューブを合成させる装置に関するものである。 本開発では、対象基板の加熱方法を直接通電して加熱する直接加熱から、通電した別の加熱板を通して加熱する間接加熱へ変更するなど加熱条件を安定制御する改良を行い、また触媒作用を促進させるために有機溶液中に還元ガスを導入するなどの技術的な工夫を行った。その結果、各種基板上に配向性が高くススなどの副生成物の混入の少ないカーボンナノチューブを合成することができる装置を作成することができた。 本技術によるカーボンナノチューブ合成装置は低コストで高速合成が可能なため、様々な試作開発用途に有用であり、さらに大型基板への適用が可能になれば、カーボンナノチューブの良好な導電性を利用した燃料電池用セパレータや、熱伝導性の高さを利用した各種電子部品用ヒートシンクなどへの応用が期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 平成18年6月30日 |