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図3 21世紀の「高い水ストレス」状態下にある世界人口の推移


図3 21世紀の「高い水ストレス」状態下にある世界人口の推移
 将来の世界水需給逼迫の推移を示すために、「高い水ストレス」状態下の人口の将来見通しを図化したものです。左の図3Aは人口一人当たりの最大利用可能水資源量が1000(m3/年)以下となる人口、右の図3Bは前ページ図2Cに対応する水資源不足指標(水ストレス指標)が0.4以上となる人口の推移を示しています。絶対値は異なりますが、今後の変化の傾向に関する相違はありません。
 本推計は、IPCCの最新公式シナリオであるSRESシナリオに基づいて計算されたもので、人口の増加、経済の発展による水利用の変化、温暖化による河川流量の変化も考慮されています。実線は我々の算定結果であり、実線外の△や□の単独マークで示されているのは海外での類似推計の結果です。
 図3Aの指標、図3Bの指標とも世界規模の水資源アセスメントでは良く用いられています。