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科学技術振興機構報 第323号

平成18年8月22日

東京都千代田区四番町5−3
科学技術振興機構(JST)
電話(03)5214-8404(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp

英語版失敗知識データベースの一般公開を開始

JST(理事長 沖村憲樹)は、平成18年8月23日(水)午前0時より、英語版「失敗知識データベース」を以下のURLから無料で公開します。
 日本語版「失敗知識データベース」は、単なる事故事例データベースとは異なり、失敗事例を分析して教訓を抽出し、知識として活用できるようなデータベースとして、平成17年3月から公開されており、多くの皆様にご利用いただいています。(事業統括 畑村洋太郎 工学院大学教授)
 このデータベースは日本語版と同様に、以下のような特徴を備えています。
1 機械、材料、化学物質・プラント、建設の4分野で約550件のデータを搭載
2 失敗の原因、行動、結果を分類して体系化した「失敗まんだら」の英語化を実施。また、各事例に「失敗まんだら」の用語を使って、失敗に至る脈絡を記述した「シナリオ」を搭載。
3 国内外の典型的な事例を100例程度取り上げ、読みやすく記述した「失敗百選」を搭載。

http://shippai.jst.go.jp/en/

 JSTでは、科学技術分野の事故や失敗を未然に防止し、技術の信頼性と社会の安全性の向上に資するため、科学技術分野の事故や失敗の事例の収集や分析を行い、事例の分析で得られる教訓を共有できる知識として整理し、これらを収録する失敗知識データベースの整備を進めてきました。 平成17年3月23日(水)より、日本語版データベースの公開を開始し、研究者・技術者を初めとする数多くの皆様にご利用いただいております。
 科学技術分野における事故や失敗は、日本国内だけではなく海外においても多数発生しており、海外では公的な事故調査機関等を中心としてデータベース化が進められていますが、海外のデータベースは閲覧対象者が限定されていたり、データ項目が限定されており、失敗知識データベースのように「事故の教訓」は付与されていません。こうした海外のデータベース事情と併せて、海外の研究者から、英語版失敗知識データベースの開発が期待されていました。

 英語版失敗知識データベースでは、日本語版のデータベースと同様に、分かり易くシンプルな画面デザインとし、キーワード検索、失敗まんだらを用いた検索、カテゴリーによる検索を行うことができます(図1)。また、検索結果を絞り込む際には、「図のみ」「タイトルのみ」でより直観的な使用法を可能としています(図2)。
 図3に搭載されている主な事例、図4に搭載されている失敗百選の例を添付します。
 この一般公開により、海外に日本発のユニークな科学技術情報を発信し、国内外の多くの方が過去に発生した失敗事例から有用な知識を得られ、事故や失敗の未然防止や、技術研修・技術学習等に活用して下さることを期待します。


図1 英語版失敗知識データベース トップページ
図2 代表図を用いた絞り込み検索
図3 「火星探査機の消失」(1999.12.3)
図4 失敗百選(典型的な事例について、読み物風に詳細に記述)

<お問い合わせ先>

独立行政法人科学技術振興機構
情報事業本部 研究基盤情報部 技術コンテンツ課
矢倉 信之(やぐら のぶゆき)、児山 圭(こやま けい)
TEL 03-5214-8456 FAX 03-5214-8470 E-mail: