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<用語解説>

注1)サトウキビ:
イネ科植物で、紀元前から栽培されておりました。沖縄には1400年代に中国から伝播したといわれ、その後、沖縄の基幹作物として栽培されてきました。

注2)バガス:
サトウキビから砂糖を製造するために圧搾したあとの繊維質のことをいいます。サトウキビから約20%がバガスとして産出されます。しかしながら、バガスの利用方法については様々な研究機関において研究されてきましたが、固い繊維質のため利用方法が制限されてきました。

注3)爆砕:
林産廃棄物など植物繊維を容器内で150~300℃程度まで加熱し、その後バルブを開放して減圧する操作により、急激な圧力変化による細胞膜の破砕と高圧水蒸気による加水分解による低分子化を起こさせる。

注4)キシラナーゼ活性:
植物ヘミセルロースの主成分であるキシランを分解して、キシロオリゴ糖を生成する酵素。

注5)メタボリックシンドローム:
内臓脂肪蓄積、糖尿病、高脂血症、高血圧症などの動脈硬化危険因子が同一患者に重複して存在する病態をいいます。平成17年4月8日日本内科学会総会にて、日本人のためのメタボリックシンドロームの診断基準が発表され、ウエストが男性で85 cm以上、女性で90 cm以上あることに加え、血圧、血糖値、中性脂肪かコレステロールの3項目のうち2つ以上に異常がある場合とされています。

注6)キシロシダーゼ活性:
キシロオリゴ糖を分解する酵素

注7)8-OHdG(8-ヒドロキシデオキシグアノシン):
DNAが活性酸素にさらされると、その損傷部分を修復しようとして血中に放出される物質(抗酸化バイオマーカー)で、腎臓に集積され、尿の中に排出されます。本物質の濃度が高いヒトほど、活性酸素にさらされているということがいえます。