機構報第292号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「バガスを利用した機能性食物繊維」 | ||||||
所有者 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所 独立行政法人森林総合研究所 株式会社琉球バイオリソース開発 | ||||||
研究者 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所 糸状菌研究ユニット長 柏木 豊 独立行政法人森林総合研究所 樹木化学研究領域長 大原誠資 | ||||||
委託企業 | 株式会社琉球バイオリソ-ス開発 | ||||||
開発費 | 161,455,985円 | ||||||
開発期間 | 平成16年1月~平成17年12月 | ||||||
評価 |
本新技術は、サトウキビの圧搾かすであるバガスを爆砕した後に発酵処理することにより得られるオリゴ糖や抗酸化活性物質を含有する機能性食物繊維と、その製造方法に関するものである。 本開発では、爆砕処理によりバガスの繊維構造を破壊しキシランを水溶性とした上で、新規に選んだキシラナーゼ活性の高い菌株により発酵処理をおこなうプロセスにおいて、キシロビオースとキシロトリオースなどのキシロオリゴ糖、フェルラ酸等の抗酸化活性物質を効率よく生成させる処理条件を明らかにした。次にパイロットプラントを用いてプロセスのスケールアップを確認し製造技術を確立した。また、製品の有効成分の分析と評価試験を行い、機能性と安全性を確認した。 本新技術による製品は、腸内環境改善効果に加えて抗酸化活性を有することから、機能性食物繊維素材として加工食品などに利用が期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 平成18年3月27日 |