JSTトッププレス一覧 > 科学技術振興機構報 第285号
科学技術振興機構報 第285号

平成18年4月24日

東京都千代田区四番町5−3
科学技術振興機構(JST)
電話(03)5214-8404(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp/

戦略的創造研究推進事業(CRESTタイプ、さきがけタイプ)における
平成18年度新規領域および研究総括の決定と研究提案の募集開始(第2期)について

 JST(理事長 沖村 憲樹)は、戦略的創造研究推進事業(CRESTタイプ、さきがけタイプ)において、新たに8つの研究領域とその研究総括を決定しました。これを受け、CRESTタイプ、さきがけタイプにおける平成18年度の研究提案募集(第2期募集)を平成18年4月24日(月)から開始します。
 第2期募集では、新たに加わる8つの研究領域、「生命システムの動作原理と基盤技術」領域(中西 重忠 研究総括)、「RNAと生体機能」領域(野本 明男 研究総括)、「実用化を目指した組込みシステム用ディペンダブル・オペレーティングシステム」領域(所 眞理雄 研究総括、村岡 洋一 副研究総括)、「ナノ界面技術の基盤構築」領域(新海 征治 研究総括)、「界面の構造と制御」領域(川合 眞紀 研究総括)、「ナノ科学を基盤とした革新的製造技術の創成」領域(堀池 靖浩 研究総括)、「ナノ製造技術の探索と展開」領域(横山 直樹 研究総括)および「物質と光作用」領域(筒井 哲夫 研究総括)に、さきがけタイプの既存6領域を合わせた合計14領域において募集を行います。
 なお、今回の募集では、電子公募システムによる研究提案の受付を行います。応募にあたっては、JST電子公募システムへの登録・応募手続きが必要となります。
 本事業の概要および募集の詳細については下記をご参照ください。

1.事業の趣旨

 本事業は、社会・経済の変革につながるイノベーションを誘起するシステムの一環として、戦略的重点化した分野における基礎研究を推進し、今後の科学技術の発展や新産業の創出につながる革新的な新技術を創出することを目的としています。

2.事業の概要

 国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、社会的インパクトの大きい目標(戦略目標)を国(文部科学省)が設定し、そのもとに推進すべき研究領域と、研究領域の責任者である研究総括をJSTが定めます。研究総括のもとで、戦略目標の達成へ向けて革新的技術シーズの創出を目指した基礎研究を推進します。
 本事業のうち、「CRESTタイプ」(チーム型研究)および「さきがけタイプ」(個人型研究)では、研究領域の責任者である研究総括が、研究領域をバーチャル・インスティテュートとして運営します。研究領域ごとに研究提案を募集し、研究総括が領域アドバイザーの協力等を得て研究課題を選定します。研究領域のもとで、選定された研究代表者が研究チームを編成し(CRESTタイプ)、または研究者が個人で(さきがけタイプ)、研究を推進します。

3.各研究タイプの概要と特徴

(1) 「CRESTタイプ」の概要と特徴
a. 国が定める戦略目標の達成に向けて、先導的・独創的で国際的に高い水準の基礎研究を推進して、今後の科学技術の発展に大きなインパクトを与え、また、将来の新産業の創出に貢献し得る、革新的技術シーズを創出することを目的としています。
b. 研究領域の責任者である研究総括が、各機関に分散して存在する研究者を総括し、研究領域をバーチャル・インスティテュートとして運営します。
c. 研究領域ごとに、研究提案(研究課題)を募集し、研究総括が領域アドバイザー等の協力を得て選考します。
d. 研究領域において、研究代表者が産・学・官から最適な研究チーム(研究を行うための研究者、研究補助者等の集団)を編成して研究課題を実施します。研究代表者には、当該研究課題全体の研究実施に関する責任を負って頂きます。

(2) 「さきがけタイプ」の概要と特徴
a.国が定める戦略目標のもとに設けられた研究領域において、研究総括の研究マネージメントのもと、選定された研究者の発想に基づいて研究を実施します。
b.時代を先駆ける科学技術の芽を創るため、研究者の独創性を活かした研究を行うシステムです。
c.選定された研究者がその研究構想の実現に向けて、個人で研究を行います。
d.研究領域ごとに、研究提案(研究課題)を募集し、研究総括が領域アドバイザー等の協力を得て選考します。

4.研究タイプごとの研究費や研究期間等

研究タイプ 研究費 総額 研究期間1) 構成人数
CRESTタイプ
(チーム型研究)
4千万円〜
1億2千万円程度/年
2〜6億円程度2) 5年以内 数名〜20名程度
さきがけタイプ
(個人型研究)
1千万円程度/年 3〜4千万円程度 原則3年 1名

1) 研究終了時期は、研究実施の最終年の年度末となります。例えば、本年度、研究期間5年でCRESTに採択された場合は研究終了時期が平成24年3月末日、さきがけに採択された場合は研究終了時期が平成22年3月末日となります。
2) 研究内容によっては、より大きな規模の提案も受け付けます。

5.平成18年度新規発足研究領域

戦略目標 研究領域 研究総括 研究タイプ
生命システムの動作原理の解明と活用のための基盤技術の創出 生命システムの動作原理と基盤技術 中西 重忠
(財)大阪バイオサイエンス研究所 所長
さきがけタイプ・CRESTタイプ
医療応用等に資するRNA分子活用技術(RNAテクノロジー)の確立 RNAと生体機能 野本 明男
東京大学大学院医学系研究科 教授
さきがけタイプ
高セキュリティ・高信頼性・高性能を実現する組込みシステム用の次世代基盤技術の創出 実用化を目指した組込みシステム用ディペンダブル・オペレーティングシステム 所 眞理雄(研究総括)
ソニー(株) 特別理事、(株)コンピュータサイエンス研究所 代表取締役社長

村岡 洋一(副研究総括)
早稲田大学 副総長・常任理事、教授
CRESTタイプ
異種材料・異種物質状態間の高機能接合界面を実現する革新的ナノ界面技術の創出とその応用 ナノ界面技術の基盤構築 新海 征治
九州大学大学院工学研究院応用化学部門 教授、九州大学未来化学創造センター センター長
CRESTタイプ
界面の構造と制御 川合 眞紀
東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授、理化学研究所 川合表面化学研究室 主任研究員
さきがけタイプ
ナノデバイスやナノ材料の高効率製造及びナノスケール科学による製造技術の革新に関する基盤の構築 ナノ科学を基盤とした革新的製造技術の創成 堀池 靖浩
(独)物質・材料研究機構 フェロー
CRESTタイプ
ナノ製造技術の探索と展開 横山 直樹
(株)富士通研究所フェロー・ナノテクノロジー研究センター長
さきがけタイプ
光の究極的及び局所的制御とその応用 物質と光作用 筒井 哲夫
九州大学先導物質化学研究所 教授
さきがけタイプ

6.研究提案を募集する研究領域および募集期間

 第2期募集では、CRESTタイプの一部(平成18年度新規発足研究領域)およびさきがけタイプの全研究領域を対象に募集を開始します。今回の研究提案は、平成18年4月24日に受付を開始します。
 締切は、さきがけタイプが平成18年6月8日(木)午前12時(正午)、CRESTタイプの平成18年度新規発足研究領域が平成18年6月15日(木)午前12時(正午)です。

 なお、平成18年度の募集は募集時期を2期に分割して行いますが、研究代表者(CRESTタイプ)または研究者(さきがけタイプ)としての研究提案は、第1期・第2期で募集する全ての研究領域に対して、1件のみ可能です。そのため、第1期募集の研究領域へ応募したのち、第2期募集の研究領域への応募を希望される場合は、平成18年5月10日(水)午前12時(正午)までに、第1期募集への応募の取り下げ手続きが必要となります。
 なお、平成18年3月16日(木)から開始している第1期募集は、平成18年5月10日(水)午前12時(正午)で受付を締め切ります。

 詳細は以下の通りです。

戦略目標 研究領域 研究領域
発足年度
研究タイプと
募集要項・募集期間
メディア芸術の創造の高度化を支える先進的科学技術の創出 デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術() 平成
16年度
研究タイプ:
 CRESTタイプ

募集期間(第1期):
 平成18年3月16日
〜5月10日
  午前12時(正午)
新たな手法の開発等を通じた先端的な計測・分析機器の実現に向けた基盤技術の創出 物質現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術
生命現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術
安全・安心な社会を実現するための先進的統合センシング技術の創出 先進的統合センシング技術 平成
17年度
通信・演算情報量の爆発的増大に備える超低消費電力技術の創出 情報システムの超低消費電力化を目指した技術革新と統合化技術
次世代高精度・高分解能シミュレーション技術の開発 マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション
代謝調節機構解析に基づく細胞機能制御に関する基盤技術の創出 代謝調節機構解析に基づく細胞機能制御基盤技術
光の究極的及び局所的制御とその応用 新機能創成に向けた光・光量子科学技術
生命システムの動作原理の解明と活用のための基盤技術の創出 生命システムの動作原理と基盤技術() 平成18年度
(新規研究領域)
研究タイプ:
CRESTタイプ

募集期間(第2期):
 平成18年4月24日
〜6月15日
  午前12時(正午)
高セキュリティ・高信頼性・高性能を実現する組込みシステム用の次世代基盤技術の創出 実用化を目指した組込みシステム用ディペンダブル・オペレーティングシステム
異種材料・異種物質状態間の高機能接合界面を実現する革新的ナノ界面技術の創出とその応用 ナノ界面技術の基盤構築
ナノデバイスやナノ材料の高効率製造及びナノスケール科学による製造技術の革新に関する基盤の構築 ナノ科学を基盤とした革新的製造技術の創成
メディア芸術の創造の高度化を支える先進的科学技術の創出 デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術() 平成
16年度
研究タイプ:
さきがけタイプ

募集期間(第2期):
 平成18年4月24日
〜6月8日
  午前12時(正午)
新たな手法の開発等を通じた先端的な計測・分析機器の実現に向けた基盤技術の創出 構造機能と計測分析
生命現象と計測分析 平成
17年度
代謝調節機構解析に基づく細胞機能制御に関する基盤技術の創出 代謝と機能制御
プログラムされたビルドアップ型ナノ構造の構築と機能の探索 構造制御と機能
光の究極的及び局所的制御とその応用 光の創成・操作と展開
物質と光作用 平成18年度
(新規研究領域)
生命システムの動作原理の解明と活用のための基盤技術の創出 生命システムの動作原理と基盤技術()
医療応用等に資するRNA分子活用技術(RNAテクノロジー)の確立 RNAと生体機能
異種材料・異種物質状態間の高機能接合界面を実現する革新的ナノ界面技術の創出とその応用 界面の構造と制御
ナノデバイスやナノ材料の高効率製造及びナノスケール科学による製造技術の革新に関する基盤の構築 ナノ製造技術の探索と展開

)研究領域「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」および「生命システムの動作原理と基盤技術」では、CRESTタイプとさきがけタイプの両方の研究提案を募集します。上記の通り、CRESTタイプとさきがけタイプで、研究提案の募集期間が異なりますので、ご注意下さい。

7.電子公募

 今年度の研究提案募集への応募は、「JST電子公募システムホームページ」からのみ可能です。(「紙媒体」又は「電子メール」による研究提案書の提出の受け付けはしておりません。)

 JST電子公募システムホームページ URL https://puf.jst.go.jp/rqp/

8.その他

 今年度は、公募に際しての募集説明会の開催はありません。ご質問等は、9.お問い合わせ先までご連絡ください。

9.お問い合わせ先

戦略的創造事業本部 研究領域総合運営室 ・ 研究推進部
〒332-0012 埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル
募集専用E-mail
募集専用Tel 048-226-5693    Fax 048-226-1164

詳細はホームページ
http://www.jst.go.jp/kisoken/teian.html
をご参照下さい。