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科学技術振興機構報 第273号

平成18年3月27日

東京都千代田区四番町5−3
科学技術振興機構(JST)
電話(03)5214-8404(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp

小型、低価格、高効率、高輝度の白色発光ダイオードを製造・販売する企業設立

(大学発ベンチャー創出推進制度から事業展開)

 JST(理事長 沖村憲樹)は、平成15年度より大学等の研究成果をベンチャービジネスにつなげていくために、起業化に向けた研究開発を行う独創的シーズ展開事業 大学発ベンチャー創出推進を実施してきました。
 この度、平成16年度に開始しました研究開発課題「モノリシック型高出力高演色性大型白色LEDの開発」(開発代表者:上山 智 名城大学 助教授、起業家:木下 博之)の成果を基にメンバー等が出資して、エルシード株式会社(代表取締役社長 上山 智、本社:愛知県名古屋市、資本金:1,500万円)を平成18年3月9日に設立しました。
 一般の蛍光灯は、蛍光灯両端の電極間に電圧がかかり、電極から放出された電子が反対側の電極に向かって飛び出し放電します。この時、蛍光灯のガラス管内で気体となっている水銀に電子が衝突し、水銀から紫外線が発生します。そしてガラス管の内側に塗布された蛍光物質にこの紫外線があたり可視光注1に変わります。
 本研究開発チームは、1蛍光灯の水銀と同じはたらきをする近紫外線発光ダイオード注2(Light-Emitting Diode, LED)、2蛍光灯の蛍光物質と同じはたらきをする半導体基板、これら12を一体化(モノリシック化)した、小型、低価格、高効率、高輝度の白色発光するLEDチップを開発しました。このLEDチップは照明器具以外の様々な分野で利用できます。
 エルシード(株)では、今後マーケッティング活動や製造工場建設に向けた準備を進め、2007年末よりサンプル出荷を開始する予定です。照明、液晶ディスプレイのバックライト、自動車用ヘッドライトなど幅広い用途があり、2010年には15億円程度の売り上げを目指します。
■ 製品例・実施例
■ 企業概要
■ 事業形態

■用語説明

注1)可視光:
人間の目に光として感じられる波長を持った電磁波 です。 太陽の光やランプの光など私たちの目に入って明るさを感じさせる 光を 可視光と呼び、紫外線や赤外線などの目に見えない光と 区別しています。

注2)近紫外線発光ダイオード:
目には見えない紫外線に近い光を発するダイオード(LED)

<本件お問い合わせ先>

エルシード(株)代表取締役社長 上山 智
電話052-832-1151名城大学、内5573

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