JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第264号 > 用語解説

【用語解説】

注1 中性子検出器の計数率:単位時間当たりに数えることのできる中性子の数。検出器の性能を表す指標のひとつであり、検出対象のビーム強度に見合った性能が必要です。

注2 J-PARC:大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構と独立行政法人日本原子力研究開発機構が共同して進めている大強度陽子加速器計画です。素粒子物理、原子核物理、物質科学、生命科学、原子力工学の分野において最先端の研究を行うため、世界最高の陽子ビーム強度を持った加速器群を建設することをめざしています。

注3 シンチレータ:放射線が物質に衝突して光を発するとき、この現象をシンチレーションといい、その物質をシンチレータといいます。荷電粒子のほかγ線、中性子などあらゆる放射線の検出、計数に使用できます。発光物質が発光波長で透明なこと、光の減衰時間(計数率の限界を与える)が短いことなどが要求されます。

注4 中性子吸収能力と検出効率:中性子吸収能力は原子核の核種によって決まっている。中性子を吸収した原子核は励起状態となり、崩壊して荷電粒子やγ線を放出することでシンチレータを二次的に発光させます。すなわち、検出効率の最大値は中性子の吸収率で決まります。

注5 ブリッジマン法:ブリッジマンとストックバーガが独立に考案した単結晶作成法の一つで、適当な温度勾配をもった炉内で溶融試料を入れた容器を移動するか、炉の温度を下げるかして、容器の先端部の種結晶から順次溶融試料を凝固させ、種結晶と同じ方位の単結晶を作ります。

注6 価数が一価:イオンの電価の数が、1つであること