機構報第264号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「中性子検出用Li-B系シンチレータ」 | ||||||
所有者 | 独立行政法人理化学研究所 日立化成株式会社, 株式会社第一機電 | ||||||
研究者 | 理化学研究所 イメージ情報研究ユニットリーダー 清水裕彦 | ||||||
委託企業 | 株式会社第一機電 | ||||||
開発費 | 93,300,787円 | ||||||
開発期間 | 平成15年3月~平成17年9月 | ||||||
評価 |
本新技術は、中性子の位置情報を検出するための中性子検出器の素子材料として、中性子の吸収断面積が大きいリチウム(Li)及びホウ素(B)で構成したLi2B4O7に少量の銅を添加して育成した単結晶を用いたLi-B系シンチレータの製造方法に関するものである。 本開発では、ブリッジマン式単結晶育成炉の構造を工夫したり、単結晶の育成時や冷却時の温度制御の方法を工夫したりすることにより、大型のLi-B系単結晶を安定して製造する方法を確立した。更にその発光特性は、非常に短いパルス幅を持つことが分かった。 本技術で得られたLi-B系単結晶を用いた中性子検出用シンチレータは、パルス分解能が高く、計数能力に優れているため、現在建設中の中性子源を含む一般の中性子研究施設において直接ビームを計測する能力を持つ極めて汎用性の高い中性子検出用シンチレータとして用いられることが期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 平成17年11月30日 |