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別紙1

平成18年度 機器開発プログラム「領域特定型」における開発領域について

1 ナノレベルの物質構造・状態3次元可視化(機能素子・材料、及び細胞内物質・生体高分子)

機能素子・材料又は細胞内物質・生体高分子のナノ(nm)スケールでの3次元構造を計測・解析し、イメージング技術等により可視化又は直接観察するための機器を開発する課題を公募します。
期待される効果
・高機能材料のナノレベルでの3次元構造と機能との関係が解明され、新規先端ナノ材料、新機能生体材料の創出に貢献できる。
・半導体などのデバイス材料分野で、ナノデバイスの3次元構造を可視化でき、新たな3次元デバイス開発が期待できる。
・生体高分子(タンパク質、遺伝子等)の動作原理、相互作用を直接理解することができ、また、機能発現の瞬間を撮影するなど機能解明に直接つながる証拠を得ることができる。

2 ハードウェアによる計測限界を突破するためのコンピュータ融合型計測分析システム

FT-IR(フーリエ変換赤外分光光度計)に代表されるような新しいソフトウェアに支援されたコンピュータとハードウェアとの融合による計測分析システムを開発する課題を公募します。

期待される効果
・FT-IR、FT-NMR(フーリエ変換核磁気共鳴装置)のフーリエ変換や、ヒトゲノム計画ショットガン法のように、数学的手法を計測分析機器に導入することにより、性能が数段向上した機器の誕生が期待される。
・ハードウェア技術により参入が困難であった機器であっても、新しいソフトウェアの補正技術により、これまでの性能を超える機器の実現が可能となる。