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図1 交互積層法(BioLBL法)の概略


図1 交互積層法(BioLBL法)の概略
図1 交互積層法(BioLBL法)の概略

(i) 無機物を内包したTBP-1をその表面に結合したフェリチンを、チタン基板上に結合させると、フェリチンは高密度の単層膜を形成します。
(ii)次に、ケイ酸溶液を加えるとTBP-1の酸化シリコン構造体形成能力によって、フェリチン単層膜の上に酸化シリコンの超薄膜が形成されます。
(iii) 酸化シリコン超薄膜は、TBP-1の結合標的になるので、TBP-1をその表面に結合したフェリチンを溶液に加えるとフェリチンの第二層が形成されます。

以下、この過程を繰り返すことでフェリチン/酸化シリコンの多層膜を形成することができます。このとき、積層順や積層数は自在にプログラムすることができますので、必要な場所に必要なものを必要なだけ配置制御することが可能です。