JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第227号 > 用語説明

[用語説明]

注1:ナノサイズ金属クラスター
数個から数百個の金属原子からなる集合体で金属ナノ粒子とも言う。バルク金属とは全く異なる挙動を示し、粒子サイズによって性質や機能が大きく異なることから次世代の材料として注目されている。
注2:パラジウム触媒
現代有機合成において最も実用的な金属触媒の一つ。通常、ごく少量のパラジウム触媒を用いることで様々なカップリング反応が高収率で進行する。
注3:アルキル化反応
アルキル基(炭化水素基)を基質に導入する反応。炭素骨格を構築する反応として非常に重要な反応の一つ。
注4:フローシステム
フラスコ等の容器中で反応系を攪拌する通常のバッチシステムに対して、カラムなどの流路に反応系を流すシステム。
注5:マイクロカプセル化法
小林プロジェクトで独自に開発した、触媒を高分子に固定化する手法の一つ。金属触媒と高分子を有機溶媒中で混合し、調製する。
注6:パイプフロー
液体と気体がチャネル内を流れる場合に、液が溝壁に沿って流れ、気体が中央部を流れている状態。パイプフローにより最大の気液混合が起こり、反応が効率的に進行する。