用語説明

(*1) マイクロアレイ法: 数十塩基対の短いDNA断片が搭載されたチップを用いた最新の遺伝子発現プロファイリング解析技術。3万個程度の遺伝子を一度に網羅的に解析することが可能。
(*2) RNA干渉法: mRNA(メッセンジャーRNA)に対して相補的な塩基配列を有する短い断片のRNAを用いることにより、特異的な機能阻害を誘導する最新のバイオテクノロジー。
(*3) 転写調節因子Pax6(パックス・シックス): 転写調節因子は細胞の核の中で働き、DNAに結合して遺伝子のスイッチをオン・オフすることにより、遺伝的プログラムで中心的な役割を果たす。Pax6はとくに脳の発生の最も初期から成体まで働く重要な因子である。
(*4) 脂肪酸結合タンパクFabp7: Fabp7は一群の脂肪酸結合タンパクfatty acid binding proteinのうちの1つであり、脳に局在するため脳型脂肪酸結合タンパクB-FABP、あるいはBLBP(brain lipid binding protein)とも呼ばれる。
(*5) 神経幹細胞: 一般的に幹細胞は、未分化な幹細胞自身の数を維持しつつ、多種類の分化した細胞を産み出す能力を持った細胞を指す。神経幹細胞は神経細胞(ニューロン)や神経膠細胞(グリア)を産生する。
(*6) DHA : DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は青魚の脂肪に多く含まれる不飽和脂肪酸であり、ヒトの体内で作ることの出来ない必須脂肪酸として知られる。