■ 開発した技術の概要

 計測データから表面三角形メッシュ*1を高精度に再現する、MOA*2と名付けた独自の再構成技術に加えて、メッシュの品質を向上させるメッシュエンハンスメント技術、メッシュの要素数を削減するメッシュリダクション技術、メッシュを修復するリタッチング技術を開発しました。
 これらの技術と曲面生成技術を組み合わせることにより、計測データから、高品質なメッシュを生成し、高精度な解析を実現することができます。またCADデータからメッシュを生成する通常のメッシュ生成システムもCADデータの簡略化機能などをサポートしたシステムとなっています。今はソリッドのメッシュ生成では四面体のみをサポートしていますが、独自の六面体メッシュの自動生成システムもほぼ開発が終了し、それが実現すれば、より高速・高精度に解析を実行することが出来ます。また、独自の画像処理技術をCAD/CAEに持ち込んでいることを特徴としており、画像処理技術においても、古い写真の修復、人物画像の修正や、文字や不要なオブジェクトを画像から消去するといった他社製品に無い画像処理ソフトも開発しています。

開発した技術の概要
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用語解説

*1:メッシュ
  :シミュレーションしたい対象を有限個の要素に分割したもの。
  ここで要素としては面では三角形、四角形が、立体では四面体や六面体が良く用いられる
*2:MOA(Maximum Opposite Angulation)
  :計測座標データから表面の三角形メッシュを生成するアルゴリズム。
*3:NURBS(Non Uniform Rational B-Spline)
  :曲線・曲面の表現形式の一つ。現在、多くのCADシステムで採用されている。
*4:C-curves
  :1990年代中頃に浙江大学のZhangやウィーンのPottmann-Wagnerらによって提案された曲線理論。NURBSよりも表現能力が高い。
*5:STLデータ(STereo Lithography)
  :立体を表面の三角形群によって表現するデータ形式の一つ。一つの三角形は3頂点の座標値と付随する法線ベクトルによって構成されている。
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