【用語解説】

1) NbSn(ニオブ3スズ) :
超電導線材の一種。現在広く用いられているNb-Ti(ニオブ-チタン)合金に比べて、超電導臨界値(温度、磁場)が約2倍高く、強磁場でも超電導状態を保ちながら大電流を流せる特長があるため、強磁場を発生するためのマグネットに使われる。

2) ブロンズ法:
ブロンズ(銅-スズ合金)の中にニオブをいれたビレットを押出加工、引抜加工することにより、長尺線材を作り、最後に熱処理してNbSnを得るという方法。

3) 臨界電流密度:
超電導状態で流せる最大の電流値。通常4端子法で、電流を増加させながら発生電圧を測定し、1.0μV/cmの電圧が発生した電流値を、線材の非銅部断面積で割った数字である。

4) T(テスラ):
磁界の単位、1テスラ=1万ガウス