機構報第196号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「粉末法Nb3Sn超電導線材の製造技術」 | ||||||
研究者 | 東海大学 教授 太刀川恭治 | ||||||
所有者 | 学校法人東海大学 | ||||||
委託企業 | 株式会社 神戸製鋼所 | ||||||
開発費 | 377,035,647円 | ||||||
開発期間 | 平成14年2月~平成17年2月 | ||||||
評価 |
本新技術は、高磁場中で使われる超電導線材の製造に関する技術である。本新技術では、TaとSnの粉末を使うため、従来のブロンズ法によるNb3Snに比べ、反応に関与するSn量を多くすることができる。よって、化学量論組成のNb3Snを得ることができ、かつその面積を増大することができるという特徴を持つ。また製造上においても、ブロンズ法に比べ中間焼鈍回数を少なくすることができるなどの特徴も持つ。 本開発においては、用いる材料の選定、加工方法の検討、製品仕様の検討、および接続方法の検討などを行った結果、高磁場領域で、従来法に比べ格段に高い臨界電流密度を示す超電導線材を、実用的な長さまで製造することができた。 本新技術による超電導線材は、高磁場において高い臨界電流密度を保持することができ、現在、薬学・バイオ分野などで構造解析に必要とされているNMRの更なる高性能化(高磁場化)に寄与することが期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 平成17年 5月25日 |