機構報第191号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「低加速度水素吸蔵合金アクチュエータ」 | ||||||
研究者 | 東京大学先端科学技術研究センター教授 伊福部達 | ||||||
所有者 | 伊福部達 株式会社日本製鋼所 | ||||||
委託企業 | コペル電子株式会社 | ||||||
開発費 | 74,613,759円 | ||||||
開発期間 | 平成14年2月~平成17年2月 | ||||||
評価 |
本新技術は、水素吸蔵合金を加熱・冷却させることにより、合金から水素を放出・吸蔵させ、そのガス圧によってピストンを作動させる新しい駆動方式のシリンダ型アクチュエータに関するものである。 本開発においては、水素吸蔵合金の形状選定や、加熱機構の検討などを行い、人を動かすのに必要な推力と人に優しい速度を得ることに成功した。 本新技術による低加速度水素吸蔵合金アクチュエータは、1)構造が簡単なので小型化、軽量化が容易である、2)寸法・重量に対する出力が大きい、3)シリンダ以外に可動部分が無いため騒音や振動が少ない、4)動作速度が緩やかで安全性が高い、5)作動流体が気体なので応力や衝撃に対する緩衝作用がある、6)廃熱などの低品位熱源を利用することができる、という幾つかの特長をもつ。今後、コスト的な問題等が解決されれば、福祉介護機器等に応用されることが期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 平成17年5月25日 |