図2

図2.今回の研究成果

 発生途上の小脳の脳室帯と呼ばれる領域からは様々な種類の神経細胞が生み出されるが、実はそこには2種類の独立な神経前駆細胞が存在していることが明らかになった。Ptf1a遺伝子を発現する神経前駆細胞(Ptf1a)と発現しない神経前駆細胞(X)であり、それぞれ抑制性神経細胞と興奮性神経細胞を生み出す。Ptf1aは、小脳の全ての種類の抑制性神経細胞を生み出す神経前駆細胞で発現し、そこから生み出される神経細胞の運命を抑制性神経細胞にすることに関与している。
(星野ら、ニューロン(Neuron), 2005年、7月21日号より一部改変して抜粋)