機構報第186号
開発を終了した課題の評価
課 題 名 | 「磁気光学空間光変調器」 | ||||||
研 究 者 | 豊橋技術科学大学電気・電子工学系教授 井上光輝 | ||||||
所 有 者 | 株式会社オプトウエア、独立行政法人科学技術振興機構 | ||||||
委託企業 | FDK株式会社 | ||||||
開 発 費 | 178,368,645円 | ||||||
開発期間 | 平成15年3月~平成17年3月 | ||||||
評 価 |
本新技術は、液相エピタキシャル成長法やスパッタ法などの薄膜形成法により作製した磁性ガーネット膜の磁気光学効果を利用した空間光変調器に関するものである。 空間光変調器は、従来、液晶タイプ、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)タイプのものがあるが、動作速度が遅い、耐衝撃性等の安定性が十分でない等の問題があった。 本開発では、磁性ガーネット膜に平坦で画素間に溝がなく、磁気的に分離し独立に駆動する素子の作製が可能となり、磁気光学効果により画素を独立に駆動させる磁界を印加することで、空間光変調器の画素の小型化、消費電力の低減化、応答速度の高速化、安定性、堅牢性を実現した。 本新技術は、ホログラムを用いた超高密度の光メモリ装置、3次元プロジェクションシステム等への光変調デバイスとしての応用が期待される。 | ||||||
評 価 者 |
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評 価 日 | 平成17年5月25日 |