補足説明

:量子力学的な粒子が持つ自由度。古典的にはその粒子の自転に例えることができ、反対のスピンを持つとは自転の向きが反対であると考えることができる。

:量子力学的には複数の同種粒子は区別がつかない。この場合、2個の電子がそれぞれ2つのドットのどちらに入るか区別ができないため、その2つの電子の入れ替え(交換相互作用)により2つのスピンが反対方向の場合のほうが全体のエネルギーを得して、スピンが同じ場合より安定な状態となる。

:2つの電子が反対のスピンを持ち、それぞれのドットに1個ずつ存在する状態。実際の例を挙げると、1つの電子を持つ水素原子が結合し水素分子を作る際に2つの水素原子の電子はそれぞれ反対のスピンを持ちそれぞれの水素原子核の周りに存在する状態を取る。