図2:活性酸素を介したASK1による新たな自然免疫システムの活性化機構


病原体がTLR4受容体によって感知されると特異的に活性酸素が産生され、この活性酸素の標的であるタンパク質リン酸化酵素ASK1が活性化される。ASK1の活性化にはアダプター分子であるTRAF6との結合が必要であり、この結合は活性酸素が引き金となって起こる。ASK1の活性化に引き続いてp38 MAPキナーゼが活性化し、サイトカイン産生による炎症反応によって病原体が排除されると考えられる。自然免疫システムにおいて活性酸素は、生体への警告信号としての役割も持っており、感染防御機構の活性化を促進させる。