科学技術振興機構報 第165号

平成17年 3月29日

東京都千代田区四番町5−3
科学技術振興機構(JST)
電話(03)5214-8404(総務部広報室)
URL http://www.jst.go.jp

戦略的創造研究推進事業における
平成17年度新規領域および研究総括の決定と
研究提案の募集開始

 JST(理事長 沖村 憲樹)は、戦略的創造研究推進事業において新たに9つの研究領域とその研究総括を決定しました。これをうけ、チーム型研究(CREST)、個人型研究(さきがけ)における平成17年度の研究提案募集を平成17年3月30日(水)から開始します。
 戦略的創造研究推進事業の特色は、国のニーズに対応した戦略目標の達成に向けて、研究者の方々の自由な発想や独創的なアプローチを活かし、新技術の創製に資する研究を推進していただくことです。
 今回、新たに加わる9つの研究領域、「先進的統合センシング技術」領域(板生 清 研究総括)、「情報システムの超低消費電力化を目指した技術革新と統合化技術」領域(南谷 崇 研究総括)、「マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション」領域(矢川 元基 研究総括)、「代謝調節機構解析に基づく細胞機能制御基盤技術」領域(鈴木 紘一 研究総括)、「新機能創成に向けた光・光量子科学技術」領域(伊澤 達夫  研究総括)、「代謝と機能制御」領域(西島 正弘 研究総括)、「光の創成・操作と展開」領域(伊藤 弘昌 研究総括)、「構造制御と機能」領域(岡本 佳男 研究総括)および「生命現象と計測分析」領域(森島 績 研究総括)に、既存の7領域を合わせた合計16領域において募集を行います。本事業の概要については下記をご参照下さい。

1.事業の趣旨

 国の科学技術政策や社会的・経済的ニーズを踏まえ、社会的インパクトの大きい目標(戦略目標)を国が設定します。そのもとに推進すべき研究領域をJSTが定め、研究総括のもとで戦略目標の達成を目指した基礎研究を進めます。

2.事業の概要

(1) 国が定めた戦略目標の達成に向け、革新的技術シーズの創出を目指した基礎研究を推進します。
(2) 戦略目標のもとJSTが研究領域(バーチャルラボ)を設定するとともに、その研究領域ごとに、その推進の担い手となる研究総括を指名します。
(3) 研究提案は研究領域ごとに公募し、研究総括が領域アドバイザーの協力等を得て選考します。
(4) 研究は、研究総括を中心とした研究領域(バーチャルラボ)のもとで行われます。
(5) 研究成果は可能な限り公開し、社会還元をはかります。
(6) 採択された研究課題について、中間評価(さきがけは除く)および事後評価を行います。
(7) 更なる発展が見込まれる研究課題については、研究を継続することがあります。

3.各研究タイプの特徴

(1) チーム型研究(CREST)
<特徴>
戦略目標の達成に向けて、研究総括が研究領域をバーチャルラボとして運営します。
研究領域において、研究代表者が産・学・官から最適な研究チームを編成して基礎研究を推進します。
研究代表者は当該研究課題の責任者として、リーダーシップを発揮して研究を推進して頂きます。

(2) 個人型研究(さきがけ)
<特徴>
研究総括の研究マネージメントのもと、選定された研究者の発想に基づいて研究を実施。
時代を先駆ける科学技術の芽を創るため、研究者の独創性を活かした自由な発想に基づいて、基礎研究を行うシステム。
選定された研究者がその研究構想の実現に向けて、個人で研究を行います。

4.研究タイプごとの研究費や研究期間等

研究タイプ 研究費 総額 研究期間1) 構成人数
チーム型研究
(CREST)
4千万円〜
2億円程度/年
2〜10億円程度2) 5年以内 数名〜20名
程度
個人型研究
(さきがけ)
1千万円程度/年 3〜4千万円程度 原則
3年
1名
1)研究終了時期は、研究実施の最終年の年度末となります。例えば、本年度、研究期間5年でCRESTに採択された場合は研究終了時期が平成23年3月末日、さきがけに採択された場合は研究終了時期が平成21年3月末日となります。
2)研究内容によっては、より大きな規模の提案も受け付けます。

5.募集領域

 下記に示す研究領域のいずれかに含まれた研究提案を対象とします。応募者は自らの研究構想にもっとも適切と思われる研究領域を1つ選んで、研究提案を行うことになります。
 また応募された研究提案は、研究領域ごとに、研究総括が中心となって、書類選考、面接選考等を行い、その結果に基づいてJSTはCREST研究代表者・さきがけ研究者および研究課題を選定いたします。

(1)チーム型研究(CREST)

戦略目標 研究領域 研究総括 発足年度
安全・安心な社会を実現するための先進的統合センシング技術の創出 先進的統合センシング技術 板生 清
(東京理科大学専門職大学院総合科学技術経営研究科 研究科長・教授)
平成17年
(新規領域)
通信・演算情報量の爆発的増大に備える超低消費電力技術の創出 情報システムの超低消費電力化を目指した技術革新と統合化技術 南谷 崇
(東京大学先端科学技術研究センター 教授)
平成17年
(新規領域)
次世代高精度・高分解能シミュレーション技術の開発 マルチスケール・マルチフィジックス現象の統合シミュレーション 矢川 元基
(東洋大学工学部 教授、日本原子力研究所計算科学技術推進センター センター長)
平成17年
(新規領域)
代謝調節機能解析に基づく細胞機能制御に関する基盤技術の創出 代謝調節機構解析に基づく細胞機能制御基盤技術 鈴木 紘一
(東レ株式会社 専任理事 先端融合研究所 所長)
平成17年
(新規領域)
光の究極的及び局所的制御とその応用 新機能創成に向けた光・光量子科学技術 伊澤 達夫
(NTTエレクトロニクス株式会社 取締役相談役)
平成17年
(新規領域)
新たな手法の開発等を通じた先端的な計測・分析機器の実現に向けた基盤技術の創出 物質現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術 田中 通義
(東北大学 名誉教授、東北大学多元物質科学研究所 研究顧問)
平成16年
生命現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術 柳田 敏雄
(大阪大学大学院生命機能研究科 教授)
平成16年
メディア芸術の創造の高度化を支える先進的科学技術の創出 デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術 原島 博
東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授)
平成16年
情報通信技術に革新をもたらす量子情報処理の実現に向けた技術基盤の構築 量子情報処理システムの実現を目指した新技術の創出 山本 喜久
(スタンフォード大学応用物理・電気工学科 教授/国立情報学研究所量子コンピューティング研究部門 教授)
平成15年
教育における課題を踏まえた、人の生涯に亘る学習メカニズムの脳科学等による解明 脳の機能発達と学習メカニズムの解明 津本 忠治
(大阪大学大学院医学系研究科 教授)
平成15年
デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」の研究領域では、それぞれチーム型研究と個人型研究の両方の研究提案を募集します

(2)個人型研究(さきがけ)

戦略目標 研究領域 研究総括 発足年度
代謝調節機能解析に基づく細胞機能制御に関する基盤技術の創出 代謝と機能制御 西島 正弘
(国立感染症研究所 細胞化学部長)
平成17年
(新規領域)
光の究極的及び局所的制御とその応用 光の創成・操作と展開 伊藤 弘昌
(東北大学 電気通信研究所 所長・教授)
平成17年
(新規領域)
プログラムされたビルドアップ型ナノ構造の構築と機能の探索 構造制御と機能 岡本 佳男
(名古屋大学エコトピア科学研究所 客員教授)
平成17年
(新規領域)
新たな手法の開発等を通じた先端的な計測・分析機器の実現に向けた基盤技術の創出 生命現象と計測分析 森島 績
(京都大学 名誉教授)
平成17年
(新規領域)
構造機能と計測分析 寺部 茂
(兵庫県立大学大学院物質理学研究科 教授)
平成16年
メディア芸術の創造の高度化を支える先進的科学技術の創出 デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術 原島 博
(東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授)
平成16年
・情報通信技術に革新をもたらす量子情報処理の実現に向けた技術基盤の構築
・新しい原理による高速大容量情報処理技術の構築
量子と情報 細谷 曉夫
(東京工業大学大学院理工学研究科 教授)
平成15年

「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」の研究領域では、それぞれチーム型研究と個人型研究の両方の研究提案を募集します

6.研究提案の募集期間

 研究提案は平成17年3月30日(水)に受付開始し、締め切りは平成17年5月23日(月)(当日消印有効)です。

7.募集説明会の予定

開催地 日 時 会 場
東京
(1回目)
4月 7日(木)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 東京本部 JSTホール
東京都千代田区四番町5−3
Tel. 03-5214-8401
福岡 4月 8日(金)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 研究成果活用プラザ福岡
福岡市早良区百道浜3-8-34
Tel. 092-851-8169
大阪 4月11日(月)
13:30〜15:30
(財)大阪科学技術センター 4F 401号室
大阪市西区靱本町1-8-4
Tel. 06-6443-5324
名古屋 4月12日(火)
13:30〜15:30
住友生命名古屋ビル24F 大会議室
名古屋市中村区名駅南2-14-19
Tel. 052-581-1850
広島 4月12日(火)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 研究成果活用プラザ広島
東広島市鏡山3-10-23
Tel. 0824-93-8235
東京
(2回目)
4月13日(水)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 東京本部 JSTホール
東京都千代田区四番町5−3
Tel. 03-5214-8401
仙台 4月14日(木)
13:30〜15:30
東北大学多元物質研究所素材工学研究棟1号館3F講堂
仙台市青葉区片平2丁目1-1
Tel. 022-722-5160(注)
札幌 4月15日(金)
13:30〜15:30
科学技術振興機構 研究成果活用プラザ北海道
札幌市北区北19条西11丁目
Tel. 011-708-1183
つくば
4月18日(月)
13:30〜15:30
つくば国際会議場 4F 406号室
つくば市竹園2-20-3
Tel. 029-861-0001
(注) 仙台会場の連絡先電話番号は「物質現象の解明と応用に資する新しい計測・分析基盤技術」研究領域の電話番号です。14日の説明会当日はご利用になれません。ご了承下さい。
上記の各電話番号は募集説明会会場のものです。内容等につきましては、後述の問い合わせ先まで照会下さい。
事前の参加申し込みは必要ありません。
上記募集説明会への参加は応募の条件ではありません。

8.問い合わせ先

独立行政法人 科学技術振興機構 戦略的創造事業本部 研究推進部
〒332-0012 埼玉県川口市本町4-1-8 川口センタービル12F

募集専用Tel 048-226-5693 Fax 048-226-1164
募集専用E-mail 

詳細はホームページ
http://www.jst.go.jp/kisoken/teian.htm
をご参照下さい。