別紙2

委託開発事業の採択課題の内容

課 題 名 持続型インターフェロン-β
新技術の代表研究者 東京大学 大学院医学系研究科 教授 谷口 維紹
委 託 企 業 東レ株式会社
新技術の内容:
 本技術は、持続性と抗ウイルス活性の両方を保持したインターフェロン-βである。C型肝炎や多発性硬化症の治療薬としてインターフェロン-βが用いられるが、有効性が低い症例群があることや、長期に渡る頻回投与が必要であるため、副作用や、中和抗体の生成、医療費の増加など克服すべき問題があった。
 本技術では、持続性の向上に必要である高分子量化合物をインターフェロン-βの特定の位置に結合させることで、抗ウイルス活性を低下させることなく、持続性を高めることを可能にした。
 本技術による治療では、少ない投与回数で高い有効性を示し、その結果、従来のインターフェロンより副作用も低いと考えられるため、患者のQOLの向上とともに医療費の軽減にも貢献することが期待される。
課 題 名 多患者細胞自動培養装置
新技術の代表研究者 北海道大学 大学院工学研究科 教授 高木 睦
委 託 企 業 川崎重工業株式会社
新技術の内容:
 本技術は、多くの患者の細胞を同時併行で自動培養できる装置に関するものである。再生医療に必要な患者の細胞を培養する場合、滅菌処理を行って異なる培養細胞間での交差汚染を防ぐことが必要なため、1台の培養装置で同時併行して複数患者の細胞を培養することが困難であった。
 本装置では、インキュベーション部と共通作業部から構成され、培養操作時に細胞をインキュベーション部から共通作業部へ自動搬入し、操作終了後に細胞をインキュベーション部に戻した後、滅菌を行うことで、細胞間での交差汚染を防ぎ、1台の装置で複数患者の細胞の同時併行の自動培養を可能としている。
 本装置は、人が介在せず雑菌の混入や作業ミスを抑え、安全で再現性の高い技術となるため、研究機関や製薬メーカーでの基礎から臨床研究の幅広い用途で利用されるとともに、将来的には医療施設での再生医療のツールとして用いられることが期待される。
課 題 名 全方向性ガンマ線検出器
新技術の代表研究者 独立行政法人放射線医学総合研究所 主任研究員 白川 芳幸
委 託 企 業 アロカ株式会社
新技術の内容:
 本技術は、放射線の飛来方向を特定できる放射線検出器の開発に関するものである。従来の検出器は、空間線量率とエネルギー情報は得られるが放射線の飛来方向に関する情報は得られないため、原子力施設周辺で線量率上昇が観測された場合、それが原子力施設に起因するものかどうかの迅速な判断が困難であった。
 本技術では、放射線のエネルギーを吸収して発光する3種類のシンチレータ結晶体を組み合わせ、それぞれの結晶体から放出される発光数を処理することにより、放射線の飛来方向や核種を迅速に特定できる。
 本技術による検出器は、原子力事故や放射性物質紛失事故などの際に迅速かつ正確な情報提供が可能となり、また警察、消防、自治体などで整備する防災機器設備として広く利用されることが期待できる。
課 題 名 過熱水蒸気による油汚染土壌浄化技術
新技術の代表研究者 東京海洋大学 社会連携推進共同研究センター 助教授 中村 宏
委 託 企 業 東洋建設株式会社
新技術の内容:
 本技術は、飽和水蒸気をさらに加熱し、常圧のH2Oガス(過熱水蒸気)のもつ亜臨界域の水熱反応を利用して、油分を中心とする汚染物質を蒸気蒸留して分離回収しようとするものである。従来の洗浄技術では細粒径の土砂に付着した油分除去は難しく、20,000ppmの濃度の油汚染土砂を1,000ppm程度までしか浄化することができなかった。
 本技術では、過熱水蒸気が高温状態で溶媒となり、常温では分離していた油分を容易に溶け込ませる性質を利用して、従来到達できなかった細粒径の処理土壌を短時間に100ppmレベルまで浄化することを可能とした。
 本技術により土壌汚染物質のうち最も件数の多い油汚染に対し、迅速、確実、低コストの浄化を可能にし、都市の再開発や土地取引の活性化を促すことが期待できる。また高圧処理や特殊な薬剤を使用しないので環境安全性が高く、処理土壌や回収油の再利用など資源の有効利用も期待できる。
課 題 名 ホップ由来の機能性ポリフェノール
新技術の代表研究者 千葉大学 大学院医学研究院 教授 野田 公俊
委 託 企 業 アサヒビール株式会社
新技術の内容:
 本技術は、ピロリ菌が産生する病原因子を無毒化するホップ由来の新規ポリフェノールに関するものである。従来、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの潰瘍性疾患の治療には、抗生物質などが用いられてきたが、比較的多量の薬剤の長期投与が必要であることから患者への負担が大きく、「保菌者を発症させない」日常的な予防方法が求められていた。
 本技術では、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの消化器疾患発症の原因とされるヘリコバクター・ピロリ菌が産生する空胞化毒素(VacA)とポリフェノールが強固に結合し、細胞表面への接着を抑制することでVacAを無毒化することができる。
 本技術により得られたホップポリフェノール素材を配合した特定保健用食品を日常的に摂取することにより、消化器関連疾患の発症リスクの低減が期待できる。また、本素材はビール醸造プロセスで排出されるホップ苞部分を原料としているので、産業副産物の有効利用につながり環境負荷低減にも寄与できる。
課 題 名 レモン果皮醗酵ポリフェノールの製造技術
新技術の代表研究者 名古屋大学 大学院生命農学研究科 教授 大澤 俊彦
委 託 企 業 株式会社ポッカコーポレーション
新技術の内容:
 本技術は、レモン果皮に含まれるポリフェノールを醸造麹の微生物であるアスペルギルス・サイトイで醗酵処理させることにより、抗酸化活性の高い新規ポリフェノールを製造するものである。
 本技術では、醗酵処理により水酸基が付加されることで、処理前のポリフェノールと比べて抗酸化活性を大幅に高めることが可能となった。
 本技術により得られた醗酵ポリフェノールを配合した機能性食品を継続摂取することにより、生体内での酸化ストレスに対する防御能を高め、生活習慣病の予防に効果が期待できる。また、本素材はレモンの搾汁粕を主原料として利用することから、廃棄物の削減が見込め環境負荷低減にも寄与できる。
課 題 名 プラスチック代替木質成形体
新技術の代表研究者 名古屋大学 名誉教授 木方 洋二
委 託 企 業 中日精工株式会社
新技術の内容:
 本技術は、木質100%の天然由来材料を原料とし、エンジニアリングプラスチックと同等の性能を有する木質成形体の製造に関するものである。エンジニアリングプラスチックは優れた機械的性質を有するが、廃棄処分時は環境に負荷を与えることから新たな材料の開発が望まれている。
 本技術では、木質自体が持っている自己接着性や流動性等を蒸気処理により引き出し、強固な成形体を射出成形法により製作する。廃木や間伐材を原材料とし、簡素な製造工程で製品化が達成できることから、環境に優しく、かつ低価格の製品供給を可能とする。
 本技術による木質成形体は、環境負荷低減対策を講ずる必要がある家電製品やOA機器、自動車プラスチック部品への適用が可能であり、エコマテリアルとしての事業展開が期待できる。
課 題 名 粒子界面構造制御による燃料電池低温動作セル
新技術の代表研究者 大阪大学 接合科学研究所 教授 内藤 牧男
委 託 企 業 株式会社ホソカワ粉体技術研究所
新技術の内容:
 本技術は、低温で作動できる固体酸化物形燃料電池のセル製造に関するものである。700℃以下での低温作動を達成するにはセルに用いる電極材料(複合酸化物)の品質を向上させる必要があり、従来手法の高温、長時間の焼成、粉砕工程で得られる材料では、800℃以上でなければ燃料電池としての実用的な作動は非常に難しい。
 本技術では、独自の簡素なドライプロセスにより、粒子の界面構造を適切に制御することができ、材料の低温合成とナノレベルの複合材料を得ることができる。これら素材を固体酸化物形燃料電池セルへ適用することで、700℃以下の低温動作が可能となる。
 本技術により達成される低温作動セルは、固体酸化物形燃料電池の作動温度を従来と比較して大幅に下げることが可能となり、燃料電池の信頼性向上、低コスト化が達成できる。これにより小型分散型電源等の早期実用化につながることが期待される。
課 題 名 アミノ酸トランスポーターを用いた癌の悪性度診断キット
新技術の代表研究者 杏林大学 名誉教授 遠藤 仁
委 託 企 業 株式会社富士バイオメディックス
新技術の内容:
 本技術は、必須アミノ酸の細胞内への取り込みに必要なアミノ酸トランスポーターを指標として、癌の悪性度を診断するものである。癌には悪性度が存在し、増殖が穏やかな癌と増殖が活発な悪性の癌とに分けられる。癌診断により的確に悪性度を見極めて、適切な治療方法を決定できることが医療現場において強く望まれている。
 本技術では、癌細胞膜に強く発現するトランスポーターと正常細胞膜に強く発現するトランスポーターに特異的な抗体を用いて、免疫組織化学的手法によって癌細胞と正常細胞を区別し、それぞれのトランスポーターの発現強度からその癌の悪性度を診断する。増殖能力の活発な癌細胞を特異的に検出することによって癌の悪性度の診断を行う新しい手法である。
 本技術は、現在の臨床検査法に加えることで、良性から悪性に幅広く分散する各種癌の悪性度診断、治療法の的確な選択、不用な抗癌薬投与の抑制等を可能にするインパクトを有するため、広く利用が期待できる。
課 題 名 除熱機構およびエネルギー変換機構を搭載した制震装置
新技術の代表研究者 佐賀大学 海洋エネルギー研究センター 教授 上原 春男
委 託 企 業 三協オイルレス工業株式会社
新技術の内容:
 本技術は、オイルレスねじ機構および粘性機構に冷却機構と発電機構を組み込んだ制震装置に関するものである。従来の制震装置は、連続した強震度余震や長周期地震動の発生時に、初期の性能が低下するなどして、制震効果を持続できない懸念がある。そこで大きな地震エネルギーに耐える制震装置の開発が急務となっている。
 本技術では、地震動をオイルレスねじによって回転運動に変換し、回転体と粘性体の接触により地震の揺れを減衰させ、さらに発生した熱エネルギーを冷媒により冷却することで、初期性能を維持することができる。また、回転運動等を利用した発電機構により電力を得る。
 本技術による制震装置は、今後発生が予想される巨大地震から構造物の安全を確保し、人や構造物の被害を最小限に止めることが期待される。また、地震エネルギーを電力に変換できるため、停電時の非常用電源としての利用も期待される。
課 題 名 低誘電率BCN膜成膜装置
新技術の代表研究者 大阪大学 大学院工学研究科 教授 杉野 隆
委 託 企 業 株式会社ワコム電創
新技術の内容:
 本技術は、超大規模集積回路で使用する低誘電率絶縁膜を製造する装置に関するものである。次世代の集積回路に要求される信号伝搬の高速化を達成するには、配線間を埋める絶縁膜に誘電率の低い材料を適用する必要がある。ホウ素(B)、炭素(C)、窒素(N)からなるBCN膜は、優れた低誘電率特性を有する材料であるが、商業レベルで成膜できる装置が開発されていない。
 本技術では、成膜装置内でプラズマのアシストにより窒素原子を励起した後に、水素ガスをキャリアガスとし塩化ホウ素及び炭化水素ガスを反応させてBCN膜を成膜するものであり、プラズマ発生条件や原料ガスの給排気条件等をリアルタイムで可変制御することで、高品質な膜を高速で製造することが可能となる。
 本技術による成膜装置は、次世代の半導体集積回路における配線工程への適用が期待されるとともに、無線LANや携帯電話をはじめとする高速通信分野における高周波無線通信用デバイスへ応用できる可能性が見込まれている。
課 題 名 ケモカイン受容体CCR2特異的阻害物質
新技術の代表研究者 東京大学 大学院医学系研究科 教授 松島 綱治
委 託 企 業 株式会社エフェクター細胞研究所
新技術の内容:
 本技術は、慢性関節リウマチ等の難治性炎症疾患で、免疫細胞の過度な集積、活性化により、自己の組織が破壊されるのを、ケモカイン(注1)受容体CCR2(注2)に存在する分子の機能を調整することで、組織破壊を軽減するものである。ケモカインは免疫細胞の過度な集積を誘導するシグナルを、マクロファージ等に発現するケモカイン受容体を介して細胞内に伝達する。このためケモカインとケモカイン受容体の結合を阻害する薬剤の開発が進められているが、類似した受容体ファミリーが存在し特異性に限界がある等、実用化は困難であった。
 本技術では、ケモカイン受容体CCR2の細胞質に存在して、CCR2と結合すると細胞への集積を正に制御する分子を標的とし、その結合を特異的に阻害することで、マクロファージの患部への過度な集積を防ぐものである。
 本技術により、副作用の少ない、強力なCCR2特異的阻害物質が得られ、今後全く新しい作用機序の慢性炎症疾患治療薬の開発につながることが期待される。
(注1)ケモカイン:
ケモカインは炎症反応、免疫反応を起こすために介在する物質で、白血球やリンパ球の細胞の遊走(集積)を誘導する低分子ペプチドの総称。SS結合に関与するシステインの特徴ある配列から、CXCケモカイン、CCケモカインなどに分類される。
(注2)CCR2:
ケモカインと特異的に結合して、細胞応答を引き起こすための受け口になる分子のことで、CCケモカインに結合する受容体(Rはレセプターの意味)。
課 題 名 スタチンを用いた局所骨増加材
新技術の代表研究者 東京医科歯科大学 大学院医歯学総合研究科 教授 春日井 昇平
委 託 企 業 株式会社ピルム
新技術の内容:
 本技術は、骨形成を促進するスタチンを徐放する新しい骨補填材である。歯科や整形外科で骨欠損がある場合には、人工骨としてリン酸カルシウム系の骨補填材が使用されているが、この材料は積極的に骨を形成するものではなく、医療現場では新しい骨補填材が求められていた。
 本技術では、骨増加作用を持つスタチンを含有した生分解性の補填剤を、抜歯窩や骨欠損部に埋入する。その後、徐々に分解されながらスタチンを徐放し、骨の修復を促進すると同時に、周囲の骨を増加させ、やがて骨補填材は生体の骨に完全に置換される。
 本技術により、安全性が確認されている物質だけを用いて簡単に作製できるため、骨の不足する部位に骨を造成する骨補填材として、歯科および整形外科領域での臨床応用が期待される。
課 題 名 高速3次元分子分光顕微鏡 
新技術の代表研究者 大阪大学 大学院工学研究科 教授 河田 聡
委 託 企 業 ナノフォトン株式会社
新技術の内容:
 本技術は、生体分子を染色することなく3次元的な動画で観察できる顕微鏡に関するものである。生体分子を3次元的に観察するためには、共焦点蛍光顕微鏡や多光子顕微鏡が用いられるが、染色等の処理を施すため生体分子本来の姿を見ることはできなかった。生きたままの生体分子そのものの動きを3次元画像で観察できる顕微鏡が望まれている。
 本技術では、ラマン散乱光(注3)が分子構造に基づく情報を含むことに着目し、強力なピコ秒パルスレーザーを用いることで微弱な散乱光を増幅して高感度な検出を可能にする。また、多数の微小レンズを並べたマイクロレンズアレイで同時に多数の点の情報を取り込むことにより、ビデオレートで画像を構成することができる。さらにラマン散乱光は、生体分子に起因する光であるため、染色が不要であり、生きたままの細胞の動きをリアルタイムで表示できる。
 本技術による高速3次元分子分光顕微鏡は、生物学、医学等の研究分野での幅広い利用が期待される。
(注3)ラマン散乱光:
物質に光を照射した時に散乱される光のうち、物質中の分子振動によって、入射光の波長からわずかにずれた波長の光。
課 題 名 人工脂質膜を用いた品質管理用高耐久性高速味覚センサ 
新技術の代表研究者 九州大学 大学院システム情報科学研究院 教授 都甲 潔
委 託 企 業 株式会社インテリジェントセンサーテクノロジー
新技術の内容:
 本技術は、人工脂質膜を用いて味を数値化する高耐久性高速味覚センサに関するものである。食品製造現場では、味の管理のため、人の官能による試験が広く行われているが、試験者個人の能力に依存しており、処理量にも限界がある。一方、味覚センサは、既に実用化され、研究開発部門で使われている。ただし、食品製造現場で活用するには、処理量が莫大であることから、現状のセンサの耐久性では、ランニングコストが高くなるという課題がある。食品製造現場では、高耐久性の味覚センサが望まれている。
 本技術では、旨味、苦味等の基本味に対応する8種類の人工脂質膜を用い、呈味物質との吸着反応によって変化する人工脂質膜の電位を測定することにより、味覚を数値化する。人工脂質膜の材料の脂質分子の疎水鎖の長さを最適化することにより、人工脂質膜との密着性を向上させて溶出、剥離を防止し、センサヘッドの耐久性を向上させる。
 本技術による味覚センサは、耐久性が高く、かつ迅速に味覚を数値化できるため、品質管理用として食品製造工場等での利用が期待される。
課 題 名 5GHz帯カオスCDMA無線通信用チップ  
新技術の代表研究者 独立行政法人情報通信研究機構  主任研究員 梅野 健
委 託 企 業 株式会社カオスウェア
新技術の内容:
 本技術は、多数のユーザーが高い秘匿性を確保して同時に通信できる無線通信用チップに関するものである。無線通信では、送信者を特定するためユーザー毎に異なるコードで変調して、どの送信者からの信号も同じ周波数帯で送信し、受信側で復調すると送信者を特定できるシステムが使われているが、その信号変調用コードが「1」と「-1」の2値であるため組み合わせの数が制限され、同時接続可能なユーザー数に限界があった。
 本技術では、単純な法則から不規則な数値を生成するカオス理論に基づき、見かけ上ランダムな多値の信号変調用コードを生成するので、2値に比べて多くの組み合わせが可能となる。各ユーザーにコードを分割して割り当て、複数のユーザーが同時に同じ周波数帯を使用する多元接続(CDMA(注4))方式に、この多値のコードを適用することにより、同時接続ユーザー数を従来より25%以上増加させることが可能となり、盗聴等に対する安全性も向上する。さらに、一台の端末に複数の信号変調用コードを割り当てることにより、信号を並列に伝送できるため、伝送速度も向上する。
 本技術による無線通信用チップは、無線通信機器をはじめとして、第4世代携帯電話等の移動体通信端末への利用が期待される。
(注4)CDMA(Code Division Multiple Access):
符号分割多元接続。個々の送信者毎に固有の信号変調用コード(符号)を割り当てて、送信データをその符号で処理した後にそれをまとめて送信する方法。受信側では、受けたデータを再びその符号で処理することで、それに対応する送信者が発したデータを取り出すことができる。