機構報第153号
開発を終了した課題の評価
課 題 名 | 「カリウム型人工ゼオライトの製造装置」 | ||||||
研 究 者 | 愛媛大学教授 逸見彰男 | ||||||
所 有 者 | 逸見彰男(愛媛大学教授) 木村化工機株式会社 | ||||||
委託企業 | 木村化工機株式会社 | ||||||
開 発 費 | 75,379,989円 | ||||||
開発期間 | 平成13年3月31日~平成16年11月30日 | ||||||
評 価 | 本新技術は、再生資源化すべき副産物として指定されている石炭灰(フライアッシュ)から、カリウム型人工ゼオライトを工業的に製造するための装置に関するものである。石炭灰を苛性カリと水熱反応させて、非晶質構造の石炭灰の表面を溶解し、カリウム型ゼオライト結晶に転換するものである。 本新技術は、ナトリウム型人工ゼオライトを製造し、それをイオン交換してカリウム型人工ゼオライトを作成する従来方式と比して、反応が一段階で、高効率であり、かつ製品中に植物に害を及ぼす交換性ナトリウム分を殆ど含まない特徴を持つ。 開発において、年産3000トン級の設備で実証試験を行った結果、反応時間5時間以内で、陽イオン交換容量(CEC)約270cmol/kg、交換性ナトリウム分約0.02%という結果が達成された。 本新技術のカリウム型人工ゼオライトは、交換性ナトリウム分が従来品の約1/100で、優良な土壌改良資材として広く採用され、また、石炭灰の再生資源化に貢献することが期待される。 | ||||||
評 価 者 |
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評 価 日 | 平成17年1月21日 |