図2 mei5変異株はDmc1の染色体への結合に欠損を持つ。

間接蛍光抗体法によりRad51*2, Dmc1*2の染色体上への局在を解析した。Rad51(緑のドット)、Dmc1(赤ドット)とも染色体上(濃い青)にドット状のシグナルとして検出できる。左図はRad51の局在を、右図はDmc1の局在を、真ん中の図は両者の局在を野生株(上段), mei5変異株(下段)で観察したもの。野生株では2つのRecAホモログRad51(緑)、Dmc1(赤)は共局在し、減数分裂期の組換え反応を促進する。一方、mei5変異株ではRad51の染色体結合は観察できるが、Dmc1の結合は観察できない。そのため、減数分裂期の組換えに欠損を持つと考えられる。なおmei5変異株では配偶子は形成されるものの、正常に組換えが行われず不稔性となる。