課題名 | 日本側 研究代表者 |
所属・役職 | 課題概要 | |
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中国側 研究代表者 |
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1 | 未来環境エネルギー研究開発イノベーション拠点 | 渡辺 芳人 | 名古屋大学 理事・副総長 |
本研究では、日中両国の未来社会におけるエネルギー・環境に関する課題について、日中双方の大学・企業が集結し、持続可能な日中国際共同研究開発イノベーション拠点構築を目指す。設定した複数の研究テーマに関して産産学学で研究開発を推進し、統合的な技術の地域実装を目指すとともに、研究開発を通し、橋渡し人材を育成する。 |
吴 旦 | 上海交通大学 副校長 |
課題名 | 日本側 研究代表者 |
所属・役職 | 課題概要 | |
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中国側 研究代表者 |
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1 | 二次元ナノシートを基材に用いた環境触媒の開発 | 伊田 進太郎 | 熊本大学 教授 |
本研究はナノシートを基材に用いて、低濃度揮発性有機物質を低温で高速回収・無害化する二酸化炭素排出を抑えた触媒技術を開発する。 日本側は実験と計算を融合して反応機構の解析や理想的な触媒構造の設計・提案をする。中国側は理想構造を満たすような貴金属フリー触媒や多孔質構造触媒を開発し、中国国内の企業を通じて触媒を実地評価する。これにより課題を抽出し、低コスト化・量産化に対応できる触媒製造技術を開発する。 |
張 玲霞 | 中国科学院 上海シリケート研究所 教授 |
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2 | 吸着-触媒材料-低温プラズマ複合化によるVOC処理技術の開発 | 永長 久寛 | 九州大学 教授 |
本研究では、多様な揮発性有機化合物(VOCs)を高効率で処理する低コスト・省エネルギー型低温プラズマ-吸着-酸化触媒材料複合システム開発を目指す。 日本側研究者はオゾン酸化触媒を、中国側では多孔体材料を基材とした階層構造型触媒を開発する。これらの技術を低温プラズマと複合化して高性能のVOCs分解除去システムを確立し、日中両国の社会課題である大気汚染問題の解決に資する。 |
王 蓮 | 中国科学院 生態環境研究センター 教授 |
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3 | コンポジット電解質膜の創製に基づく全固体リチウム硫黄電池の実用化技術開発 | 金村 聖志 | 首都大学東京 教授 |
本研究では、再生可能エネルギーの本格利用に必要な全固体リチウム硫黄電池を実現し、日本および中国が直面している環境・エネルギー問題の解決を図る。 日本側が有する「全固体電池のための電極-電解質界面設計・解析技術」と中国側が有する「無機有機コンポジット電解質膜の設計・生産技術」を融合し、基礎・応用の両面から電池開発に取り組むことで、全固体リチウム硫黄電池の社会実装に必要な電池技術を早急に確立する。 |
金 永成 | 中国科学院 青島生物能源与過程研究所 教授 |
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4 | 循環型社会実現に向けた二酸化炭素最適分離回収・利用システムの構築 | 甘蔗 寂樹 | 東京大学 准教授 |
本研究では、需要に応じた二酸化炭素(CO2)分離回収技術の最適化と回収後のCO2を有用物に転換するCO2分離回収・利用一貫システムの開発を目指す。 日本側は低濃度のCO2源から種々の需要の条件を満たしつつ、省エネルギーにCO2を分離回収する最適プロセスの設計を実施する。中国側は比較的高濃度のCO2源からCO2を回収し、微細藻類により有用物に転換するプロセスの開発を行う。これらにより、循環型社会システムの基盤形成を目指す。 |
宋 春風 | 天津大学 准教授 |
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5 | 下水再生利用におけるエネルギー回収と健康リスク管理の実現 | 佐野 大輔 | 東北大学 准教授 |
本研究では、嫌気性膜分離法を適用した新規下水再生システムの開発を目指す。 日本側は、日本の下水水質に適した嫌気性膜分離法の最適運転条件を決定し、同時に日本と中国での下水再生利用における病原ウイルス感染リスク評価を担当する。中国側は、中国の下水水質に適した最適運転条件の決定および水質変換モデルの構築を実施する。これらにより、エネルギー回収と健康リスク管理を同時に実現する未来型下水再生システムを確立する。 |
陳 栄 | 西安建築科技大学 教授 |
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6 | ナノ構造由来の特異場を利用した二酸化炭素の資源化 | 宮内 雅浩 | 東京工業大学 教授 |
ナノ構造に由来する特殊な「場」を創出・集積化することで二酸化炭素(CO2)の資源化に向けた基盤技術構築を目指す。 日本側では反応の選択性を制御するための場として「ナノレベルで異種元素を混合した触媒材料」を、中国側では反応速度を上げるための局所場となる「ナノ先鋭構造」を開発する。日本側のオペランド赤外分光、中国側のオペランド電気化学解析を相互活用し、集積化デバイス創製に取り組む。 |
劉 敏 | 中南大学 教授 |
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7 | 燃料電池の高性能化を目指した高耐久性イオン伝導膜の設計と開発 | 宮武 健治 | 山梨大学 教授 |
本研究では高耐久性なイオン伝導膜を開発し、次世代のエネルギーデバイスであるアルカリ形燃料電池の高性能化を目指す。 日本側は独自の設計指針に基づいた新規な重合体構造から成るイオン伝導膜を設計・開発し、アルカリ形燃料電池のボトルネック課題の解決と高性能化を達成する。中国側は高耐久性イオン伝導膜をアルカリ形直接メタノール燃料電池やバナジウムレドックスフローバッテリーにも応用し、発電特性と耐久性の両立を図る。 |
王 拴紧 | 中山大学 教授 |
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8 | 高効率熱電変換によるLNG冷熱回収技術の開発 | 山本 淳 | 産業技術総合研究所 研究グループ長 |
本研究では、液化天然ガス(LNG)の未利用冷熱を回収し発電に利用する熱電発電技術(材料・デバイス・システム)を共同開発する。 日本側は熱電モジュールの設計と試作・性能評価を、中国側は熱電モジュールに使用する材料の開発と、熱電モジュールの実装技術およびシステム性能評価を行う。これらにより、LNG冷熱発電システムの技術仕様の確立と、経済性や二酸化炭素の削減効果、技術実用化に向けた開発課題の明確化が可能となる。 |
苗 蕾 | 広西大学 教授 |
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9 | 金属複合ナノ材料の界面構造制御によるアルカリ金属イオン二次電池の負極材料の研究開発 | 叶 深 | 東北大学 教授 |
本研究では金属複合ナノ材料によるアルカリ金属イオン二次電池の負極材料の開発を目指す。 日本側は、金属複合ナノ電極表面に形成される固体電解質膜の構造を調べ、その安定性の制御を試みる。中国側は、金属複合合金化により新規スズ/アンチモン複合ナノ材料の合成と電池評価を行う。この共同研究により、金属複合ナノ材料の界面構造を制御し、新規アルカリ金属イオン二次電池の負極材料の創製技術を確立する。 |
王 立民 | 中国科学院 長春応用化学研究所 教授 |
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10 | 都市生態へのオゾン汚染の影響:モニタリング、評価そして緩和 | 渡辺 誠 | 東京農工大学 特任准教授 |
本研究では、メガシティで問題となっているオゾンによる大気汚染の都市緑地による改善を目的として、最適な樹種および緑地の配置に関する提言を行う。 樹木によるオゾン除去能力の評価を日本側が、樹木へのオゾン影響評価を中国側が担当する。これらの成果を精緻な数値モデルに搭載し、都市域全体の緑地によるオゾン除去能力と生態リスクを評価する。評価結果に基づく都市緑地の最適化により、オゾン汚染の適応的改善が可能となる。 |
曲 来叶 | 中国科学院 生態環境中心 准教授 |