地球環境変動研究のインパクトの大きさから、それらに関する研究データの検索、アクセス、相互運用と再利用を容易にすることは重要となっている。特に、公的部門と民間部門のベスト・プラクティスを集め、科学コミュニティーのオープンデータ・オープンサイエンスを促進する必要がある。このため、ベルモント・フォーラムは、地球環境変動に関する多国籍、”超学際”または”学際”によるデータ利用促進のために、本公募を実施した。
本公募は、多様かつ多数の情報源からなる多国籍データの利用にあたる学際・超学際的な地球環境変動研究の方法論的、技術的問題を解決するため、環境科学者、社会科学者と経済科学者を、データ科学者やプラットフォーム・プロバイダーと結びつけることを求めている。最終的に、研究的思考を技術イノベーションにつなげることにより多国間のデータ利用における問題を解決し、研究データ利用のライフサイクルにおいてオープンサイエンスをいかに加速し、広範な科学コミュニティーに新たな革新をもたらすかを、実証例やパイロット・プロジェクトの実施例を提示することが期待されている。
さらに、本公募の採択課題間で、成果を共有し、定期的にワークショップを開催し、ベスト・プラクティスや手法、ソフトウェア実装を共有することをいわば触媒として研究を効率化するナレッジ・ハブを構築する予定である。そこに蓄積された知見はベルモント・フォーラムの中で多国間共同のデータのe-インフラストラクチャー、ポリシー策定と能力育成などの対応推進にも活用することが期待されている。
アメリカ、台湾、日本、フランス、サンパウロ州(ブラジル)
4年間
1課題あたり、年間約800万円を上限とする。
日本側専門家を含む本公募参加国による国際評価委員会にて評価を行い、その結果を公募支援機関にて協議し、支援課題を決定した。