JST(理事長 濵口 道成)は、日本の研究者総覧として運営しているresearchmap(リサーチマップ)注1)について、クラリベイト・アナリティクス社のWeb of Science(ウェブオブサイエンス)注2)と連携した業績入力機能を平成29年6月21日(水)から提供開始します。
Web of Scienceは、クラリベイト・アナリティクス社が提供する学術文献データベースであり、世界中の自然科学、社会科学、人文科学分野の高品質な学術雑誌の論文情報などを収録しています。本機能により、研究者が業績情報として論文をresearchmapに追加する際に、Web of Science収録誌のうち学術雑誌約18,000誌および会議録約190,000件のデータを対象に、論文情報を簡単にオンラインで取得し正確に入力することが可能となり、研究者の入力負担を大きく軽減できるようになります。
researchmapは、日本最大級の研究者総覧で、約25.7万人の研究者情報(所属や業績など)が登録されています。researchmapを利用することで研究者の業績情報管理の一元化が可能となります。さらに、登録した情報はe-Rad注3)での研究費の申請や履歴書の作成時に利用することができ、研究者の事務負担軽減に役立っています。また、researchmapは大学の研究者総覧にも利用されており、研究者情報循環の基盤として幅広く利活用されています。
researchmapで研究者が論文などの業績情報を更新する際には、全ての情報を手作業で入力する必要はなく、外部データベースを利用して氏名やキーワードで検索し、簡単に業績情報をresearchmapに取り込むことができます。researchmapは既に、KAKEN注4)、CiNii注5)、PubMed注6)、J-GLOBAL注7)、e-Rad、Scopus注8)、医中誌Web注9)等と連携し、これら外部データベースの情報を業績として取り込み可能としています。
今回、外部データベースとして新たにWeb of Scienceが追加されることで、より幅広い業績情報をオンラインで簡便かつ正確に取得できるようになるため、研究者の入力負担が更に軽減されます。
JSTは今後も、researchmapの機能の拡充を進め、日本の研究者の研究活動を支援していきます。