未来社会創造事業は、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲット(出口)を明確に見据えた技術的にチャレンジングな目標を設定し、戦略的創造研究推進事業や科学研究費助成事業等の有望な成果の活用を通じて、社会や産業において、研究開発成果の実用化が可能かどうか見極められる段階(概念実証:POC)を目指した研究開発を実施します。
本事業は異なる2つのアプローチで構成されます。
探索加速型では、探索研究から本格研究へと段階的に研究開発を進めます。探索研究はスモールスタート方式注1)で多くの斬新なアイデアを取り入れ、本格研究に向けてアイデアの実現可能性を見極めることとします。研究開発課題は、文部科学省が定める領域注2)を踏まえ、JSTが提案募集などを通じて設定した「重点公募テーマ」に基づき公募します。 大規模プロジェクト型では、科学技術イノベーションに関する情報を収集・分析し、現在の技術体系を変え、将来の基盤技術となる「技術テーマ」を文部科学省が特定し、その技術テーマに係る研究開発課題に集中的に投資します。
本事業ではステージゲート方式注3)を導入します。探索加速型においては、探索研究から本格研究へ移行する際や、本格研究で実施している研究開発課題を絞り込むことで、最適な研究開発課題の編成や集中投資を行います。大規模プロジェクト型においては、民間投資の誘発を図るため、研究開発途上からの企業等の資金導入を求めます。
原則として以下の通りですが、各運営統括の運営方針により異なる場合があります。
詳細は募集要項の「第5章 募集対象となる重点公募テーマ・技術テーマ」をご確認ください。
探索加速型(探索研究) | 大規模プロジェクト型 | |
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研究期間内の研究費総額 (間接経費込) |
6,000万円程度注4) | 40~60億円程度注5) |
研究期間 | 最大3年程度注4) | 10年程度 |
採択予定課題数 | 4~10件程度/重点公募テーマ | 1件/技術テーマ |
今回研究開発提案を募集するテーマは、以下の通りです。
なお、研究開発提案者として応募できるのは重点公募テーマ(探索加速型)、技術テーマ(大規模プロジェクト型)のいずれか1件のみです。テーマに重複して応募することはできません。
募集期間(共通): 平成29年6月7日(水)~ 7月19日(水)正午
研究領域 | 募集対象の重点公募テーマ |
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「超スマート社会の実現」領域 運営統括:前田 章 (元 株式会社日立製作所 ICT事業統括本部 技師長) |
多種・多様なコンポーネントを連携・協調させ、新たなサービスの 創生を可能とするサービスプラットフォームの構築 |
「持続可能な社会の実現」領域 運営統括:國枝 秀世 (名古屋大学 審議役) |
新たな資源循環サイクルを可能とするものづくりプロセスの革新 |
労働人口減少を克服する“社会活動寿命”の延伸と人の生産性を高める「知」の拡張の実現 | |
「世界一の安全・安心社会の実現」領域 運営統括:田中 健一 (三菱電機株式会社 役員技監) |
ひとりひとりに届く危機対応ナビゲーターの構築 |
ヒューメインなサービスインダストリーの創出 | |
「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域 運営統括:橋本 和仁 (物質・材料研究機構 理事長) |
「ゲームチェンジングテクノロジー」による低炭素社会の実現 |
募集対象の技術テーマ | |
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大規模プロジェクト型 運営統括:林 善夫 (科学技術振興機構 開発主監) |
粒子加速器の革新的な小型化及び高エネルギー化につながる レーザープラズマ加速技術 |
エネルギー損失の革新的な低減化につながる高温超電導線材 接合技術 |
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自己位置推定機器の革新的な高精度化及び小型化につながる 量子慣性センサー技術 |
「府省共通研究開発管理システム(e-Rad)」により受け付けます。
府省共通研究開発管理システム(e-Rad)ポータルサイト
URL:http://www.e-rad.go.jp/
募集要項、選考スケジュール、募集説明会の詳細は未来社会創造事業のホームページをご覧ください。
URL:https://www.jst.go.jp/mirai
科学技術振興機構 研究開発改革推進部
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K’s五番町
TEL: 03-6272-4004
E-mail:
※お問い合わせは電子メールでお願いします。