【用語解説】
*1 A群レンサ球菌:通常、人の咽頭炎や扁桃炎の原因菌として分離される。過去においては猩紅熱の原因菌として猛威をふるった。この細菌は、皮膚感染も引き起こし、膿中から分離されることから化膿レンサ球菌とも呼ばれる。また、時として筋肉壊死やショック症状を伴い死亡率の高い劇症型溶血性レンサ球菌感染症を引き起こし、「人食いバクテリア」として恐れられている。
*2 LC3:本CREST研究チームが、オートファゴソームの膜に結合していることを発見したタンパク質。そのような分子は他には見つかっていないので、現時点で唯一のオートファゴソームマーカー(オートファゴソームの目印)として世界中で研究に使われている。
*3 自然免疫:人体に感染した病原体を排除する免疫系には、自然免疫系と獲得免疫系の2種類がある。自然免疫系は一次的な防御機構として機能し、次にいわゆる免疫系細胞と呼ばれる特別に分化した細胞によって病原体由来の抗原を特異的に識別・攻撃する獲得免疫系が活性化され、二次的感染に備えている。単に免疫系という場合は獲得免疫系を指す場合が多い。自然免疫系は下等動物から存在する原始的なもので高等動物では役に立っていないと思われこれまであまり解析されていなかった。しかし最近、Toll-like receptor (TLR)の発見等から哺乳動物でもその重要性が認識され研究が活発化している。
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