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参考1

マッチングプランナープログラムについて

1.マッチングプランナープログラムとは

マッチングプランナープログラムは、平成27年度に始まった支援事業です。

地域の企業が持つ開発課題(企業ニーズ)を把握し、全国の大学等の研究成果(大学シーズ)の中から解決に資するものと結びつける専門人材「マッチングプランナー」が、大学シーズによる地域企業の開発課題の解決、事業化を目指す段階までを支援し、地域科学技術イノベーションの創出につなげていきます。その際、大学等で大学シーズの応用展開をはかる産学連携コーディネーターなどとも連携し、把握した企業ニーズを解決するために対象とする大学シーズが適しているか否かを見定めるための試験研究を支援します。

2.事業の概要

2-1.マッチングプランナーの活動

本プログラムでは、地域の産業の特徴・集積、交通の利便性などを踏まえて全国を5地域ブロック(東北・北海道、広域関東圏、近畿・中部、中国・四国、九州・沖縄)に分割し、それぞれにマッチングプランナーを配置します。

マッチングプランナーは、地域の企業の持つ開発あるいは実用化にあたっての課題を探索、抽出し、JSTが持っているデータベースなどの活用により、全国の大学等の持つシーズとマッチングを行います。

2-2.企業ニーズ解決試験

マッチングプランナーが把握した企業ニーズを解決するために、対象とする大学シーズが適しているかを検証する試験研究費を支援します。マッチングプランナーが発掘した企業ニーズに基づいて大学等の研究者により申請を行います。

支援の対象は大学等であり、基準額は原則170万円ですが、基準額を超える申請も可能です。期間は10ヵ月間です。

2-3.成果展開

技術移転シーズとして有望な研究成果については、マッチングプランナーが研究開発期間終了後も企業における事業化を目指す段階まで支援します。