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科学技術振興機構報 第1173号

平成28年3月28日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

「J-GLOBAL」をリニューアル

JST(理事長 濵口 道成)は、研究者、文献、特許などの科学技術情報を統合的に検索可能なポータルサイト「J-GLOBAL注1)」をリニューアルします。

リニューアルの主な内容は下記のとおりです。

本リニューアルにより、検索の利便性が大幅に向上し、化学物質検索から該当の化学物質が取り上げられている文献情報へアクセスしたり、その逆に文献情報のリンクを辿って化学物質の詳細情報を参照したりといったシームレスな情報収集が行えるようになります。また、機関IDの登載や目的別検索機能の追加など、ユーザーの声に応えた機能追加を行っています。

今後もJSTはJ-GLOBALに登載する情報の充実や外部サイトとの連携を強化し、質の高い科学技術情報をより効果的に流通させることで、日本のイノベーション創出に貢献することを目指していきます。

『J-GLOBAL』
URL:http://jglobal.jst.go.jp

注1) J-GLOBAL
JSTがこれまで体系的に整備してきた10種類の科学技術情報(研究者、文献、特許、研究課題、機関、科学技術用語、化学物質、遺伝子、資料、研究資源)を登載し、それらを統合的に検索できるサービス。10種類の情報はそれぞれつながりをもって登載されていることが特徴で、例えば「文献情報」の著者のリンクから「研究者情報」に移動し、研究者のさらに詳細な情報を確認できる。各情報から外部データベースなど、連携サイトへのリンクも充実している。さまざまな科学技術情報のつながりの中心となり、思いがけない発見や発想の想起を支援する。
注2) 日本化学物質辞書(日化辞)
JSTが管理運営するデータベースで、2016年3月17日現在、3,485,753件の化合物が登録されている国内最大級の有機化合物データベース。化合物の名称(日本語、英語表記)、分子式、分子量、法規制番号、化学構造(MOLfile形式)、用途語(JST科学技術用語シソーラス由来)などを収録している。これらの情報は、日化辞WebというWebサービスによって提供していたが、今後はJ-GLOBALにて提供を行う。
注3) JST資料所蔵目録Web検索システム(OPAC)
JSTでは文献情報提供事業のために国内外の学術論文誌などの文献を継続的に収集している。収集された文献は、情報資料館(平成28年3月閉館)、筑波資料センターなどに所蔵されており、その目録を検索するシステムを一般の図書館のOPAC同様に提供していた。複写サービス、情報資料館の閉館に伴い平成28年2月末にサービスを終了し、今後はJ-GLOBALにて情報の提供を行う。
注4) 名寄せ
同一人物、同一組織などを一意に識別できるIDを付与すること。人名や機関名を含むデータベースでは、同姓同名の人物や表記ゆれ(略記など)の存在によって同一人物を同一なものとして検索できない場合がある。JSTでは、文献、特許情報などに対して機械的に名寄せを行っており、またその名寄せには、文献、特許、研究課題(国が実施するファンディングプログラムなど)といった異なる情報をまたいで実施している、という特徴がある。

<添付資料>

参考:J-GLOBAL利用イメージ

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 情報企画部 情報分析室 知識インフラ担当
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
渡邊 勝太郎(ワタナベ カツタロウ)、松邑 勝治(マツムラ カツジ)
Tel:03-5214-7765 Fax:03-5214-8460
E-mail: