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別紙

研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START)「プロジェクト支援型」
採択プロジェクト一覧(平成27年度第3サイクル審査分)

(研究代表者所属機関 五十音順)

プロジェクト名称 研究代表者 プロモーターユニット
代表実施機関
プロジェクト概要
抗原特異的な免疫制御薬の開発 大阪大学
微生物病研究所
教授 荒瀬 尚
日本戦略投資株式会社 本プロジェクトでは、関節リウマチなどの自己免疫疾患やアレルギー疾患に対する新しい治療薬を開発する。これらの疾患に関与している異常な免疫応答のみを抑制する免疫制御ペプチドを用いて、感染症の発症などの副作用が無い治療薬の実用化を目指す。
オンリーワンカイコバイオリソースと昆虫工場を用いた難発現性タンパク質の大量生産システム 九州大学
大学院農学研究院
教授 日下部 宜宏
DBJキャピタル株式会社 本プロジェクトでは、九州大学独自のカイコ系統を用いて、これまで生産が難しかったタンパク質の生産システムを確立する。タンパク質の修飾技術と組みあわせることにより、再生医療用試薬・体外診断薬・ワクチンなどの生産・販売を目指す。
装着型嚥下(えんげ)計測技術に基づく摂食・嚥下支援ネットワーク形成への応用 筑波大学
システム情報系/サイバニクス研究センター
准教授 鈴木 健嗣
野村ホールディングス株式会社 本プロジェクトでは、食物の嚥下(飲み込み)の状態を、音のみによって計測する装着型機器を開発し、嚥下能力測定の標準機器化を狙う。これにより誤嚥リスクの客観的な評価などを実現し、老人保健施設や病院などにおける、きめ細やかな摂食・嚥下支援サービスの事業化を目指す。
明日葉有効成分を用いた家畜などの生殖機能改善事業 筑波大学
生命環境系
教授 宮崎 均
日本戦略投資株式会社 本プロジェクトでは、明日葉の機能性成分に着目し、栽培方法と加工方法を確立することで、畜産などで用いる機能性サプリメントの製品化を目指す。この機能性サプリメントにより、酪農の課題である家畜の乳房炎や夏季不妊による経済損失を低減することが期待される。
ノロウイルス感染症に対する予防及び治療薬の開発 東京大学
医科学研究所
教授 清野 宏
日本戦略投資株式会社 本プロジェクトでは、腸管免疫に関する研究成果を基に、有効な治療薬がなく乳幼児や高齢者などで重症化するケースがみられるノロウイルス感染症に対して経口投与可能な治療薬を開発する。また、将来的には予防薬としての用途も目指す。
マルチガス温度制御プラズマを用いたプラズマ内視鏡治療装置の開発 東京工業大学
大学院総合理工学研究科
准教授 沖野 晃俊
MedVenture Partners株式会社 本プロジェクトでは、大気圧プラズマを用いた新しい内視鏡治療装置を開発する。複数種類の低温の気体をプラズマ化できる独自の技術を基に、最適な気体を選択することにより止血効果を向上させ、熱損傷の懸念が極めて少ない安全なプラズマを用いた内視鏡治療装置の商品化を目指す。
コラーゲンビトリゲルの形状加工技術を活用した医療機器および創薬支援ツールの開発 農業生物資源研究所
動物科学研究領域
上級研究員 竹澤 俊明
日本戦略投資株式会社 本プロジェクトでは、高密度なコラーゲン線維であるコラーゲンビトリゲルを、糸など任意の形状に加工する技術を確立する。この加工技術を用いた医療機器の開発、さらに、細胞培養ツールの提供による事業化を目指す。

以上