JSTトッププレス一覧 > 科学技術振興機構報 第1160号
科学技術振興機構報 第1160号

平成27年12月25日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

戦略的創造研究推進事業に係る研究費の不正使用調査結果について

JST(理事長 濵口 道成)は、大阪大学から研究費の不正疑惑に関する報告を受け、関連する研究費の取引実態などの調査を実施しました。

調査の結果、戦略的創造研究推進事業の直執行注1)研究費に関して、取引先企業3社で合計93,164,955円の不正使用(預け金および品名替注2))があったことを確認しました(別紙1)。なお、私的流用は確認されませんでした。

JSTでは、研究費の不正使用に関与したJST職員および研究者に対する処分、取引先企業に対し不正に使用された研究費の返還請求を行う予定です。

また、研究費の不正使用などの再発防止に向けた取り組みを一層強化し、今後とも公的研究費の適切な運用がなされるよう努めてまいります。

注1) 戦略的創造研究推進事業の直執行
研究者の要求に基づき、JSTのスタッフが、研究機器、消耗品などの物品調達や出納などに関し、自ら経理処理し研究費を執行するシステムをいう。なお、現在は制度の改正に伴い、直執行を廃止し研究機関での執行(委託研究)に移行している。
注2) 預け金および品名替
「預け金」とは、契約した物品などが納入されていないにもかかわらず、納品されたものとして支払金を取引先企業に管理させること。「品名替」とは、取引先企業へ取引実態と異なる品名や数量に書き換えさせること。

<添付資料>

別紙1:不正使用調査結果詳細

別紙2:理事長コメント

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 総務部 研究公正室
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
Tel:03-5214-8390
E-mail: