資料2

平成16年度発足 研究領域及び研究総括の決定手順

1. 一次候補者の絞り込み[一次アンケート等による一次候補者母集団の作成(180名)]
 以下の調査に基づき、一次候補者母集団を作成した。
定期的な調査等
  毎年、シンクタンクに委託し、2,000名程度の学識経験者等に対し、基礎的研究領域において、今後新しい分野を切り拓いていく、あるいは新しい研究の流れを創り出していく可能性を秘めた人材、また、将来のグループ研究のリーダーとして注目している人材、研究テーマ等についてアンケートを実施。今年度は、このうち平成11年度以降実施分を対象とし、複数の人から推薦されている研究者を上位として候補者リストを作成した。
また、定期的調査とは別に民間のデータベースを用い、各分野で論文の引用数の多い上位の者のリストを作成した。
除外者
上記調査によりリストアップされた候補者について、下記にあてはまる者を除外した
・創造科学技術推進事業の総括責任者(元PLも含む)、戦略的創造研究推進事業公募型研究等(JST)の研究代表者を平成16年度以降も継続していることが明らかな研究者および、特別推進研究(科研費)・学術創成研究(科研費)・未来開拓学術研究推進事業(学振)など大型研究プログラムの研究代表者
・素粒子論、地球宇宙科学、建設、土木など戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究の研究領域になじまないと見られる分野の研究者
昨年度研究総括候補者の追加
平成15年度戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究 新規研究総括選定のために構想依頼を行った研究者から、その後新たに大型研究プログラムの研究代表者等に採択された研究者及び上記にてリストアップされた研究者を除外した19名を追加した。
上記手順を経て、180名を今年度の一次候補者とした。
 
2. 二次候補者の絞り込み[二次アンケート等による二次候補者の絞り込み(180名→85名)]
アンケートによる調査(推薦依頼者数129名;回答者数86名(推薦者無しも含む))
 創造科学技術推進事業の元総括責任者、戦略的創造研究推進事業の研究総括・領域アドバイザー・振興調整費PO・研究開発戦略センター フェロー(昨年度発足プロジェクトの選定に際しアンケート・インタビューを行った研究者、母集団に記載されている研究者等を除く)に一次候補者の中から各々1~3名推薦して頂いた。
面談等による調査(面談者32名)
 上記プロセスで抽出された候補者について、JSTの基礎的研究事業を理解している学識経験者(※)と面談等を行い、候補者に関する研究内容や他の大型研究プログラムの実施状況等の聞き取り調査を行った。
 ※学識経験者:で掲げた元総括責任者等のうち、今回アンケートを行わなかった方
 なお、絞り込みは一次候補者からの推薦を基本とするが、それ以外にも適当な研究者がいれば推薦して頂き、一次候補者の絞り込みと同様の基準を用い、基準を満たす候補者を追加した。
 その結果、85名(一次候補者から74名、一次候補者以外から11名)の研究者が推薦された。
 
3. 三次候補者の絞り込み[外部有識者(科学技術振興審議会基礎研究部会委員)の意見による候補者の絞り込み(85名→38名→24名)]
 上記面談調査結果を参考情報として提供しつつ外部有識者(科学技術振興審議会基礎研究部会委員)の意見を聴き、有力候補者として38名に絞られた(第三次候補者)。
 上記38名の候補者に対し、研究領域の構想・経歴書等の作成を依頼したところ、24名の研究者より研究領域の構想等の提出があった(14名は辞退)。
 
4. 科学技術振興審議会における選考
 研究構想等の提出があった24件の研究領域及び研究総括候補について、研究構想等の査読に加え、候補者に対する海外在住の外国人研究者によるメールレビュー結果を参考に、資料3に示す選考の視点に従って科学技術振興審議会において書類審査(24件→8件)・面接審査(8件→4件)を行い、4件の研究領域及び研究総括を選定した。なお、選定した研究領域及び研究総括の評価は資料4のとおりである。
 
 
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