(1) 世帯の小規模化や高齢化、サイバー空間の拡大による私的な空間・関係性の変容をふまえて、発見・介入しづらい空間・関係性における危害、事故の低減・予防(予見、介入、アフターケア)に資する新たな手法を現実の問題とニーズに基づいて提示する。
(2) これらの成果をもとに、発見・介入しづらい空間・関係性における危害や事故の低減に資する制度・政策とその実現可能性を提示する。
(3) 提示する取り組みや施策が継続的に実施されていくために、社会システムへの統合可能性という観点で、これらの手法を導いた思考・考え方を共有するネットワークを構築する。
なお、上記の領域目標に向けては、特に以下の2つの観点に留意して研究開発を推進します。
平成27年7月13日(月)~平成27年9月1日(火)正午
本領域では、領域目標のもと、以下の3つのアウトプットを目指した研究開発プロジェクトを推進します。なお、複数の要素を組み合わせたテーマや、記載以外についても本領域の趣旨に合致し、問題の解決に貢献し得る提案を歓迎します。また、個別の事象(特定の危害行為や事故)の解決にとどまらず、公/私の変容に起因する複数の事象に対して有効となり得る横断的なテーマを期待します。
個別の事象の対策や施策にとどまらず、私的な空間・関係性で生じる問題という観点から、より共通的な社会システムや制度、考え方などに関わる課題と将来像を具体的に提示する取り組みを推進します。特に、個人情報やプライバシー、社会の変化をふまえた技術活用のあり方、社会資本の適切な配分、成果や取り組みを継続・共有するための評価指標など、個別の事象やある時点における問題の解決を超えて、より広く、長期的に有効となり得る方法を提示していくことを重視します。そのために、文化や慣習、あるいは国際比較といった観点からの検討が必要になることも想定されます。
私的な空間・関係性内での自助、自治を強調するあまり安全機能が低下しているという認識のもと、公/私が協力する「間(ま)」を創生することによって安全機能を補強する方策や制度について、実践的な研究開発を推進します。地域特性をふまえた取り組み、特区における実証など、現実の問題に対する取り組みが想定されます。法律・規制、慣習や運用における「思い込み」の壁を超えて、安全機能を強化する研究開発を歓迎します。
インターネットやソーシャルメディアの普及・拡大、サイバー空間と実空間の一体化といった科学技術の展開をふまえ、これらの技術を活用した危害、事故の低減・予防のための方法論に関わる研究開発を推進します。利用者視点での、アクセシビリティとユーザビリティを意識した実装、担い手を十分に考慮したアプローチを重視します。
なお、以下の観点で社会実装を重視して研究開発を推進することを望みます。
下記の社会技術研究開発センターのホームページをご覧ください。
URL: https://www.jst.go.jp/ristex/
「府省共通研究管理システム(e-Rad)」により受け付けます。
東京および京都にて、下記の通り募集説明会を開催します。
【東京会場】 | |
日 時 | 平成27年7月27日(月)14:00から(2時間程度) |
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会 場 | イオンコンパス東京八重洲会議室 (東京都中央区京橋1-1-6 越前屋ビル4階) |
【京都会場】 | |
日 時 | 平成27年7月31日(金)14:00から(2時間程度) |
会 場 | TKPガーデンシティ京都 (京都府京都市下京区烏丸通七条下る東塩小路町721-1 京都タワーホテル7階) |
※募集説明会の参加申込および詳細は下記ホームページをご覧ください。
https://www.jst.go.jp/ristex/
※事前の登録をお願いします。
※説明終了後、個別相談を受け付けます。
科学技術振興機構 社会技術研究開発センター 企画運営室
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
前田 さち子(マエダ サチコ)、清水 剛(シミズ ゴウ)、二上 日向子(フタガミ ヒナコ)
Tel:03-5214-0133 Fax:03-5214-0140
E-mail: