(資料4)

新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要


個人型研究(さきがけタイプ)
戦略目標 「メディア芸術の創造の高度化を支える先進的科学技術の創出」
研究領域 : 「デジタルメディア作品の制作を支援する基盤技術」
研究総括 : 原島 博(東京大学大学院情報学環・学際情報学府 教授)
氏名 所属機関 所属学部・
学科など
役職 研究課題名 研究課題概要
金谷 一朗 大阪大学 大学院基礎工学研究科  助手 デザイン言語を理解するメディア環境の構築 本研究では、デザインを情報技術により高度化することを目的としています。ここでデザインとは、造形や意匠設計のみではなく、知性と感性の統合による高度な頭脳的、身体的創作活動を指しています。デザインを情報技術から捉えるために、デザイン言語という考え方を導入します。デザイン言語を応用したコンピュータによるデザイン、および、コンピュータとひとのインタラクションによるデザインを可能とする新しいメディア環境を構築します。
桐山 孝司 (無所属) 物語性を重視するデジタルメディアの制作配信基盤 物語性豊かなコンテンツの制作手法と鑑賞のためのブラウザーを整備することにより、デジタルメディアを使った高度なインタラクションを実現します。様々な物語の表現に共通する概念体系であるオントロジーを定めた上で、複雑に分岐する物語のシナリオをたどったり、鑑賞者が抱いた疑問への答えに移動するしかけ、鑑賞者を適切にナビゲートするためのメタデータ生成の仕組みを開発します。これによって、コンテンツの作り手と受け手が密接につながるコミュニティー型のコンテンツ流通市場を開拓します。
佐藤 いまり 東京大学 大学院学際情報学府 大学院生 「感性リアル」表現の制作支援を目的としたCG技術の開発 デジタルメディア作品やアニメーション作品(アニメ)では、実写そっくりなフォトリアルな表現ではなく、視聴者の想像力を喚起して、その心の中に架空世界を描き出すような感性リアルな表現が行われます。本研究では、アニメにおける感性リアルな表現の体系化を行い、制作者により描かれたイメージ画を通して仮想世界に制作者のイメージを移設し、コンピュータグラフィックスを用いた効率の良いアニメ制作支援の実現を目指します。
長澤 純人 東京大学 大学院情報理工学系研究科 産学官連携研究員 MEMSテクスチャスキャナ 本研究では、MEMS(MicroElectroMechanical Systems)技術を用いたMEMSテクスチャスキャナを提案します。デジタルコンテンツ制作では、高品質なCGを簡単に制作する要求が高まっています。MEMSテクスチャスキャナは、実際の物体表面に押し当てるだけで、CGモデルに即時適用可能なテクスチャデータが取得できます。物体表面の粗さや屈折、干渉などとテクスチャデータの関係を明らかにし、最適なデータ構造やデータ圧縮手法を考察します。これまでにない高品質なテクスチャモデルとMEMSによるハンディタイプのデバイスが期待できます。
長谷川 晶一 東京工業大学 精密工学研究所 助手 感覚運動統合がなされた自律バーチャルクリーチャーの創生 本研究では、人間や動物(クリーチャー)の感覚・運動系をモデル化し、感覚入力に基づく自然な動きを作り出します。これにより、自然な動作を簡単な記述からリアルタイムに生成することを目的とします。近年のゲーム開発ではクリーチャーの動きの作り込みに膨大な手間がかけられています。本研究はこれを解消し、クリエータが本来のゲームの面白さの開発に専念できるようにし、ゲーム産業の発展に寄与します。
浜中 雅俊 (独)産業技術総合研究所 情報処理研究部門 客員研究員 ドレミっち:成長する仮想演奏者の構築 ユーザと即興演奏したり、ユーザの好みの曲を聴かせることにより、次第に演奏が上達したり、音楽の趣向がユーザに近くなるなど、音楽的に成長する仮想演奏者ドレミっちを実現します。ユーザが、いつでもどこでも気楽にドレミっちとコミュニケーションできるよう、PDA上で動作するようにします。自分の好みの仮想演奏者を集めて演奏させることで、あたかもバンドオーナーのような立場で演奏を楽しむことができるようにします。
五十音順に掲載

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This page updated on September 21, 2004

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