戦略的創造研究推進事業(公募型研究)における平成16年度
新規採択研究代表者・個人研究者及び研究課題の決定について


○ナノテクノロジー分野別バーチャルラボ  チーム型研究(CRESTタイプ)
戦略目標:「情報処理・通信における集積・機能限界の克服実現のためのナノデバイス・材料・システムの創製」
研究領域:「高度情報処理・通信の実現に向けたナノ構造体材料の制御と利用」
研究総括:福山 秀敏(東北大学金属材料研究所 教授)
 
氏名 機関名 所属部署名 役職名 研究課題名
浅井 美博 (独)産業技術総合研究所 計算科学研究部門 グループ長 単一分子伝導・接合シミュレーション
前川 禎通 東北大学 金属材料研究所 教授 電子内部自由度制御型ナノデバイス創製原理の構築
五十音順に掲載

戦略目標:「非侵襲性医療システムの実現のためのナノバイオテクノロジーを活用した機能性材料・システムの創製」
研究領域:「医療に向けた化学・生物系分子を利用したバイオ素子・システムの創製」
研究総括:相澤 益男(東京工業大学 学長)
 
氏名 機関名 所属部署名 役職名 研究課題名
由良 敬 日本原子力研究所 計算科学技術推進センター 副主任研究員 低分解能生体超分子像からの原子構造構築技法

研究領域:「ソフトナノマシン等の高次機能構造体の構築と利用」
研究総括:宝谷 紘一(名古屋大学 名誉教授)
 
氏名 機関名 所属部署名 役職名 研究課題名
高田 彰二 神戸大学 理学部 助教授 バイオナノマシンの動的構造から機能発現への階層的理論モデリング

戦略目標:「環境負荷を最大限に低減する環境保全・エネルギー高度利用の実現のためのナノ材料・システムの創製」
研究領域:「環境保全のためのナノ構造制御触媒と新材料の創製」
研究総括:御園生 誠(工学院大学工学部 教授)
 
氏名 機関名 所属部署名 役職名 研究課題名
中村 振一郎 株式会社三菱化学 科学技術研究センター計算科学研究所 所長 分子の特性を最大に引き出すナノサイズ構造体がつくる場の研究

研究領域:「エネルギーの高度利用に向けたナノ構造材料・システムの創製」
研究総括:藤嶋 昭(財団法人神奈川科学技術アカデミー 理事長、東京大学 名誉教授)
 
氏名 機関名 所属部署名 役職名 研究課題名
池庄司 民夫 (独)産業技術総合研究所 計算科学研究部門 研究部門長 電極二相界面のナノ領域シミュレーション

面接選考会 主査:相澤 益男(東京工業大学 学長)

 ナノテクノロジー分野においては、ナノスケールの構造や機能を解析し、さらに新しい系を設計・創成するために、実験的な手法と理論シミュレーションの協力が有効であることはかねてより指摘されていた。このため、過去主に実験中心の研究を推進してきた「ナノテクノロジー分野別バーチャルラボ(以下、ナノ・バーチャルラボ)」のチーム型9研究領域において、平成16年度は、数学的手法に基づくモデル化・シミュレーションを中心とし「ナノ・バーチャルラボ」の研究推進へ寄与・貢献が期待される研究提案を対象として募集を行った。また、幅広くシミュレーション中心の研究課題を募集する観点から、今回は、個別研究領域毎ではなく戦略目標毎に研究提案を募集した。
 この研究提案の募集に対し、国公私立大学、独立行政法人研究機関、民間企業等の研究者から、採択予定が5件程度と若干数であるにもかかわらず55件もの応募があった。これらの提案について、戦略目標毎に研究総括が領域アドバイザーの協力を得て書類審査を行い、引き続き「ナノ・バーチャルラボ」チーム型研究の研究総括・領域アドバイザーにより12件の面接対象課題に対する面接選考を行った。面接選考により採択することとなった6件の研究課題は、新規性・独創性の高い研究提案でありインパクトの大きな成果が期待される。またそれぞれの研究課題は、研究を推進するために最もふさわしいと考えられる5つの研究領域に属することとなったが、個別研究領域に止まらず、「ナノ・バーチャルラボ」の研究に広く寄与・貢献することを期待している。

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