JST(理事長 中村 道治)は、researchmap(リサーチマップ)注1)とエルゼビア社のScopus(スコーパス)注2)の連携を平成27年5月21日(木)から開始します。
researchmapは、日本最大級の研究者総覧で、約24万人の研究者情報(所属や業績など)が登録されています。業績情報の管理と発信、研究ブログ発信など研究者向けの機能と、先行技術調査、共同研究相手を探すなど第三者向けの研究開発支援機能を備えています。登録した情報は、e-Radでの研究費の申請や大学などの研究者総覧にも利用され、研究者情報循環の基盤として利用されています。
Scopusは、エルゼビア社が提供する抄録・引用文献データベースで、研究者の論文情報などを多数収録しています。
researchmapで研究者が論文などの業績情報を更新する際には、全ての情報を手作業で入力する必要はなく、外部データベースを利用して氏名やキーワードで検索し、簡単に業績情報をresearchmapに取り込むことができます。researchmapはすでに、KAKEN、CiNii、PubMed、Amazon、J-GLOBAL、e-Rad、ORCIDなどの外部データベースと連携注3)しています。
今回、外部データベースとして新たにScopusと連携することで、今まではカバーできていなかった分野についてもオンラインで業績情報を取得できるため、研究者の入力作業が簡略化されます。
JSTは今後も、researchmapの機能の拡充、他システムとの連携を行い、日本の研究者を支援し、研究者情報を発信するシステムを目指します。