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別紙1

国際科学技術共同研究推進事業
「日本−ニュージーランド共同研究」平成26年度採択課題 一覧

課題名 日本側研究代表者 所属・役職 課題概要
NZ側研究代表者
ブラックカラントの糖代謝および認知機能の予防・改善に対する有用性 大澤 俊彦 愛知学院大学
心身科学部
教授
本研究は、ブラックカラントに含まれる有効成分の摂取と運動の組み合わせで、糖代謝と認知機能の予防・改善が期待できる新たな機能性食品を開発することを目的とする。 具体的には、日本側はブラックカラントの長期間の摂取による糖代謝と認知機能の改善効果、また、ニュージーランド側はその摂取と運動との組み合わせの効果を担当し、新しい機能性食品の共同開発を行う。 日本側の専門の機能性食品の研究に、ニュージーランド側の専門の運動とブラックカラントの研究を組み合わせることで、両国の研究チームが相互補完的に取り組み、今までにない糖代謝と認知機能を改善する機能性食品の開発を通じた新たな機能性食品市場の形成が期待される。
ロジャー・ハースト 植物食品研究所
食品・研究領域
サイエンスグループリーダー
免疫機能の最適化とアレルギー予防に資する醗酵食品の機能性に関する研究 辻 典子 産業技術総合研究所
バイオメディカル研究部門
主任研究員
本研究は、プレ・プロバイオティクスや醗酵代謝産物を含む食品により、「免疫機能発達の最適化」や「健康維持に重要な腸内フローラの形成」を実現する技術を開発することを目的とする。 日本側は伝統醗酵食品がアナフィラキシーを抑止する効果を、腸内細菌叢モニタリングとともに解析する。ニュージーランド側は異なる腸内細菌叢を持つ食物アレルギーモデルマウスを活用し、周産期、哺乳期の母親の食事によって子の免疫機能が形成される過程を制御する技術を開発する。 この両者が共同することにより、免疫系の確立される胎児期・乳幼児期に必要となる栄養の条件を解明し、新たな機能性食品の意義を確立することができる。身体に負担の少ない健康増進法として高齢者にも応用される技術となる可能性が高い。
エリザベス・フォーブス・ブロム マラガン研究所
シニアリサーチャー
海産軟体動物および藻類に含まれる脂溶性成分の抽出と特性分析および生活習慣病予防機能の評価 細川 雅史 北海道大学
大学院水産科学研究院
准教授
本研究は、ニュージーランドで生産される水産物の脂質成分特性を明らかにし、その生活習慣病予防効果を見いだすとともに、効率的な抽出法や強化養殖法の開発を目的とする。 具体的には、ニュージーランド産の藻類や軟体動物から脂質を抽出し、両国共同でフラン酸や高度不飽和リン脂質、カロテノイド組成を分析する。 日本側は、それらの抗肥満、抗糖尿病、炎症性腸疾患予防効果を動物や細胞実験により明らかにする。ニュージーランド側は、機能性成分を強化するための飼料の開発やフォトバイオリアクターを用いた養殖法の開発を図る。両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、水産物の新たな健康機能性の解明と産業利用にむけた生産法の開発による水産養殖業の活性化が期待される。
ポール・シモン・マクナブ コースロン研究所
テクニカルマネージャー