社会経済的なシナリオと地球規模の生物多様性の変化による影響モデルとの統合により導かれる生物多様性シナリオは、以下の4つのための重要なツールとなります。
① 幅広い観測のよりよい理解と統合を促す。② 土地利用変化、外来生物の侵入、過剰な開発、気候変動と汚染のような地球規模の変化の将来の影響について情報提供する。③ 適応性のあるマネジメント戦略を開発することにより政策決定を支援する。④ 社会経済の発展する経路と政策オプションの選択肢を評価する。
シナリオを利用する主な目的の1つは、生物多様性と生態系サービスの低下に対して、組織的でなく、個別アプローチで場当たり的に対応するのではなく、熟慮した適応と緩和の戦略を通して、変化を予測し、その結果として悪影響を最小限にして、重要な好機として捉え、先見的な対応が可能となることです。
生物多様性と生態系サービスにおける分野で、社会経済シナリオと地球規模の変化の影響モデルの開発において科学的進展が、急速に進んでいます。さまざまな大きさの課題で、政策決定者に対してこれらの科学の進展の適応性と価値を向上することが喫緊の課題となっています。本募集は、生物多様性シナリオの開発において必要とされる改善を補強する革新的な研究構築を目的とした研究者と研究機関の国際的なネットワークの構築を支援します。
「生物多様性と生態系サービスのシナリオ」領域に関する研究交流・ネットワーキング課題とします。
オーストラリア、ブラジル、中国、フランス、ドイツ、インド、日本、ノルウェー、南アフリカ
2年間
1課題あたり、総額約700万円(間接経費を含む)。
支援費は、研究交流費と試験研究費で構成されます。
日本側専門家を含むベルモント・フォーラムの本公募参加国による国際評価委員会にて評価を行い、その結果を公募支援機関にて協議して、支援課題を決定しました。
ベルモント・フォーラムの以下の選定基準を適用しました。
(1)研究の質、知的利点
(2)成果利用者の関与と社会的により広範な影響
(3)学際性、人的な研究コンソーシアムの質
(4)研究資源とその管理