JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第1077号 > 別紙1
別紙1

ベルモント・フォーラムCRA(共同研究活動)
「Food Security and Land Use Change(食料安全保障と土地利用の変化)」
新規課題 一覧

Type1(ネットワーキングタイプ)

課題名 海外研究代表者/所属・役職 課題概要
日本側研究代表者/所属・役職
部族社会における農業と生態系の持続的経営
(SMARTS2)
キャシー・チャン=ハルブレント(コンソーシアム研究代表者) (米国)ハワイ大学 資源環境管理学科 教授・学科長 プラバット・クマール・ロウル (インド)オリッサ農工大学 工科局長 ウィン・ヴァン・デ・プタン (オランダ)ワーゲニンゲン大学 植物学科 教授 スティーヴン・グレイ (米国)マサチューセッツ大学 環境学部 助教授 本研究は、脆弱な自然・社会環境、栽培条件において地域の生態系を保全し、かつ農業生産性を向上させるための仕組みづくりとコミュニティ参加型啓発活動の活性化を目的とする。 具体的には、日本側は伝統知(有畜農法・食料貯蔵庫)の農村開発プログラムへの取り込みならびに評価、農家経営分析を行い、インド側は圃場試験の実施と参加型普及活動の推進を行う。米国・オランダ側は作付けデザインと土壌レジリアンス分析、認識マップによる利害関係者の行動分析、需要市場分析を行う。 4ヵ国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、複数の専門分野から検証され地域の実情に即しつつ国際的に認識される農村開発モデルの提言につながることが期待される。
増田 忠義 総合地球環境学研究所 研究員

※課題名()内は略称

Type2(共同研究タイプ)

課題名 海外研究代表者/所属・役職 課題概要
日本側研究代表者/所属・役職
アフリカのサハラ以南地域における商業作物増産の食料安全保障への影響
(FICESSA)
アンナ・ロック (英国)海外開発研究所 農業開発政策プログラム プログラム長 キャサリン・J・ウィリス (英国)キュー王立植物園 科学部長(オックスフォード大学 動物学部 教授) グラハム・フォン・モルティッツ (南アフリカ)科学産業研究委員会 自然資源環境部 シニアリサーチャー 本研究はサハラ以南のアフリカ各国において、商用作物栽培と食用作物栽培との間に生じる土地利用競合を明らかにし、その競合が食糧安全保障に与える影響を学際的研究によって解明することを目的とする。多様な空間分析手法を用いて、過去の土地利用変化と食糧安全保障動態を特定し将来シナリオを予測する。 本研究コンソーシアムは、学術機関(東京大学)、応用機関(英国キュー王立植物園、南アフリカ科学産業研究委員会)、政策研究機関(国連大学、英国海外開発研究所)から成る学際的なチームで構成される。 日本側研究者はアフリカ各国における商用作物栽培の拡大とその食糧安全保障への影響および地域の能力開発を担当する。本研究の結果には多くの政策提言が含まれ、さまざまな現地利害関係者への還元が期待される。
アレクサンドロス・ガスパラトス(コンソーシアム研究代表者) 東京大学 サステイナビリティ学連携研究機構 准教授 武内 和彦 国連大学 上級副学長

※課題名()内は略称