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別紙

戦略的国際科学技術協力推進事業
「日本−ドイツ研究交流」平成26年度新規課題 一覧

課題名 日本側
研究代表者
所属・役職 課題概要
ドイツ側
研究代表者
計算論的アプローチを用いた実学習、フィクティブ学習、および観察学習の神経機構の解明 磯田 昌岐 関西医科大学
医学部
准教授
本研究は、実学習、フィクティブ学習、観察学習の神経機構を計算論的アプローチと実験的アプローチを統合することによって解明することを目指す。 具体的には、日本側は霊長類動物の行動解析データと単一神経細胞活動記録法によって得られる神経活動データに基づいて、ドイツ側はヒトの行動解析データと脳波計測法および脳機能画像法によって得られる神経活動データに基づいて、計算論モデルの検証を行う。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、より一般化された学習の計算論モデルを導き、学習と意思決定の神経機構に関して一層深い理解を得ることが期待される。
マルクス・ウルスペルガー オットー・フォン・ゲーリケ大学 マクデブルク
自然科学部
教授
マウス運動野in vivo2光子イメージングデータのデコーディング 神谷 之康 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 脳情報通信総合研究所
研究室長
本研究は、運動を準備・生成する神経回路の計算原理を解明することを目的とする。 具体的には、日本側は機械学習モデルを用いた解析を行い、ドイツ側はマウス運動野の2光子カルシウムイメージングを行う。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、運動を生成する局所神経回路の定性的モデルの開発につながることが期待される。
タカシ・サトウ テュービンゲン大学
総合神経科学センター
ジュニアグループリーダー
視覚野の機能構築の発達 大木 研一 九州大学
医学研究院
教授
本研究は、発達中の視覚野の神経回路の再構成のメカニズムを解明することを目的とする。 具体的には、日本側は発達中の視覚野の数千の神経細胞の2光子カルシウムイメージングを行い、正常な発達時に機能構築がどのように変化するかを研究し、ドイツ側は計算論的な神経回路のモデルの構築を行う。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、神経回路の再構成のメカニズムを解明につながることが期待される。
マティアス・カスシューベ ゲーテ大学
計算機科学・数学部
教授
効率的感覚表現を促進する能動的奥行知覚の自律学習:神経モデルからヒューマノイドロボットまで チョン・ソンムン 北陸先端科学技術大学院大学
情報科学研究科
助教
本研究は、幼児の両眼奥行知覚発達の神経モデルを提案し、それを利用してさまざまな両眼病理学および、異常な子育て条件における正常・異常視覚発達のモデル化を行う。さらに、ロボット上に自律学習自己キャリブレーション両眼システムを実装することにより、効率的な符号化手法の有効性を実証することを目的とする。 具体的には、日本側は幼児の両眼奥行知覚発達の工学的モデリングとヒューマノイドロボットへの適用を行い、ドイツ側は神経生理学並びに生物学的解明を行う。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、幼児の両眼奥行知覚発達の計算モデルが構築でき、自己キャリブレーションを可能にする新たなロボットの学習手法と、両眼病理学の臨床研究のための新しいアイデアの開発につながることが期待される。
ジョーン・トリッシュ 高等研究フランクフルト研究所
神経科学部
教授