課題名 | 日本側 研究代表者 |
所属・役職 | 課題概要 | |
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インド側 研究代表者 |
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1 | 細菌感染にて誘導される反応性関節炎の炎症アンプ活性化の修飾による新規診断法の開発 | 村上 正晃 | 北海道大学 遺伝子病制御研究所分子神経免疫学分野 教授 |
本研究は、炎症の増幅回路(炎症アンプ)関連分子が、細菌感染後の反応性関節炎(ReA)の診断、治療に応用できるかを詳細に調べることを目的とする。具体的には、日本側はReAのマウス疾患モデルの開発とその詳細な解析を行い、インド側は、日本側が同定したReAの発症に関与する分子の解析を実際の患者の標品で行う。日本とインドが交流を通じて相互的、相補的に取り組むことで、インドを含む多くの発展途上国で問題となっているReAのこれまで存在しなかった確定診断法を開発して、さらに、有効なReA特異的な治療法が開発されることが期待される。 |
ラマス・ ミスラ |
サンジャイ・ガンジー医科学大学院 臨床免疫学部 学部長・教授 |
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2 | インドにおける高品質迅速診断キットの普及によるデングウイルス、チクングニアウイルス及びインフルエンザウイルスなどのウイルス感染症に対する鑑別診断法の精度向上 | 黒須 剛 | 大阪大学 微生物病研究所 助教 |
本研究は、デングウイルス、チクングニアウイルス、インフルエンザウイルスの簡易迅速診断キットを開発し、診断の重要性を啓蒙することを目的とする。これらの感染症は、発症初期には似た症状を示すが、異なった対策・治療を行わなければならない。そのためベットサイドで行える簡易な早期診断が重要となる。日本側は簡易診断キットの開発とインドでのウイルス学的解析法の指導を担当し、セミナー開催などにより啓蒙活動をサポートする。インド側は臨床検体を用いて診断キットの評価と疫学的調査を行う。両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、将来的にインドからほかの流行国へ診断キットが普及することが期待され、南アジア周辺地域の新興・再興感染症に関する有益な情報を提供でき、日本における防疫対策にも有用であると考えられる。 |
ラジニ・ ガインド (インド側PI) |
バードマン・マハビル医科大学(VMMC) 微生物学部 コンサルタント |
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スジャータ・ スニル (インド側co-PI) |
遺伝子工学・バイオテクノロジー国際センター 耐虫性グループ 科学研究員 |
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3 | 三日熱マラリアの重症化におけるTLRの役割と重症化を予知する早期診断技術の開発 | 小林 富美恵 | 杏林大学 医学部 感染症学講座 寄生虫学部門 教授 |
マラリアの重症化は一般に熱帯熱マラリアで起こる。しかし最近、三日熱マラリア(Pv)による重症化例がインドで増加している。本研究は、マラリア重症化の早期診断技術の開発に向けて、Pvの重症化に関与する宿主因子の役割をフィールドとラボの双方で検証することを目的とする。 具体的には、インド側はPv流行地で患者から血液サンプルを収集し、TLRなど免疫関連因子と病態との関連性を調べる。日本側は動物実験を担当し、インド側から得た情報によりマラリア重症化研究に最適なマウスマラリアモデルを作出し、病態重症化に関わる宿主因子を調べる。 両国の研究チームが相互補完的に取り組むことで、Pvマラリア重症化機構の一端が明らかとなるほか、新規の診断・予防戦略開発への貢献が期待される。 |
ラケシュ・ シーガル |
医学教育・研究大学院(PGIMER ) 医寄生虫学部門 教授 |