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別紙

「トーゴーの日シンポジウム2011
~ライフサイエンス分野のデータベース統合の“カタチ”を探る~」開催概要

1.開催主旨

文部科学省の委託研究開発事業「統合データベースプロジェクト」では、平成19年度から22年度までライフサイエンス研究の基盤となるデータベースの整備と統合化を進めてきました。また、経済産業省、農林水産省および厚生労働省においても同様な取り組みが進められています。データベースの統合化には、4省の連携が欠かせないことから、各省の取り組みにおいて中核的な役割を担っている4つの研究機関(情報・システム研究機構 ライフサイエンス統合データベースセンター、医薬基盤研究所、農業生物資源研究所、産業技術総合研究所)は、連携してデータベースの統合化に取り組んでいます。

平成23年3月に「統合データベースプロジェクト」が終了することを受けて、同年4月1日に、科学技術振興機構(JST)にバイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)が設立されました。本センターは、内閣府総合科学技術会議ライフサイエンスPTの示す方針を踏まえて、統合データベースプロジェクトとJSTのバイオインフォマティクス推進センター(BIRD)を一本化して設置されたものです。今後は、NBDCと4つの研究機関が連携し、さらに発展させた形でライフサイエンス分野のデータベース整備と統合化を推進していきます。

この連携の一環として、毎年10月5日を「トーゴーの日」とし、日本のライフサイエンス分野におけるデータベース統合の成果を報告するシンポジウムを共同開催しています。平成23年のシンポジウムは、10月5日(水)に「トーゴーの日シンポジウム2011 ~ライフサイエンス分野のデータベース統合の“カタチ”を探る~」として開催します。本シンポジウムでは、4省連携の取り組みと成果の紹介、データベースの統合化に必要な情報技術、各専門分野で目指す統合の形、そして異分野における情報統合の事例についての研究者の講演を通じて、データベース統合の“カタチ”を探ります。

2.開催日時

平成23年10月5日(水) 午前10時~午後5時40分(午前9時30分開場)

3.開催場所

日本科学未来館 みらいCANホール(300席)
(東京都江東区青海2-3-6)

4.参加方法

下記ホームページよりお申し込みください。

ホームページURL:http://events.biosciencedbc.jp/sympo/togo2011/

5.プログラム

10:00~10:10 (10分) 開会の挨拶
科学技術振興機構
10:10~10:20 (10分) 来賓の挨拶
本庶 佑 内閣府総合科学技術会議 議員
セッション1:統合を形作る技術
10:20~10:45 (25分) 「データベース統合に関わる基盤技術開発」
坊農 秀雅 情報・システム研究機構 ライフサイエンス統合データベースセンター 特任准教授
10:45~11:25 (40分) 基調講演(1)「Linked Open Dataで広がるデータ統合」
萩野 達也 慶応大学 環境情報学部 教授
11:25~11:35 (10分) 休憩
セッション2:他分野における統合の形
11:35~12:15 (40分) 基調講演(2)「地球観測・予測データの統融合」
小池 俊雄 東京大学 大学院工学系研究科・東京大学 地球観測データ統融合連携研究機構 教授
12:15~13:30 (75分) 昼食
セッション3:4省連携による統合の形
13:30~13:45 (15分) 「4省連携の活動紹介」
高木 利久 JST バイオサイエンスデータベースセンター 副センター長
13:45~14:10 (25分) 共催講演「『画期的な農畜産物作出のためのゲノム情報データベース』の試み」
伊藤 剛 農業生物資源研究所 農業生物先端ゲノム研究センター ゲノムインフォマティクスユニット ユニット長
セッション4:
14:10~15:50 (100分) ポスター発表
セッション5:各分野での統合の形
15:50~16:15 (25分) 「ヒトゲノムバリエーションデータベースの開発」
徳永 勝士 東京大学 大学院医学系研究科 教授
16:15~16:40 (25分) 「大規模ゲノム疫学研究の統合情報基盤の構築」
松田 文彦 京都大学 大学院医学研究科 教授
16:40~17:05 (25分) 「微生物エンサイクロペディアの構築に向けて」
黒川 顕 東京工業大学 大学院生命理工学研究科 教授
17:05~17:30 (25分) 「ゲノム情報に基づく植物データベースの統合」
田畑 哲之 かずさDNA研究所 副所長
17:30~17:40 (10分) 閉会の挨拶・まとめ
高木 利久 JST バイオサイエンスデータベースセンター 副センター長